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18年も連載が続いている人気漫画「BARレモン・ハート」。
この漫画でバーやお酒好きになった人は多いのでは?
今回はその作者であり、趣味が高じて自分の隠れ家バーを作った
古谷三敏さんに、隠れ家バーの見つけ方や魅力をうかがいました。
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| 先生はお酒の中ではシングルモルトがお好きだとか。どんなきっかけではまってしまわれたのですか? |
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| 「35年くらい前かな。それまではブレンデッドウイスキーの水割りしか知らなかった僕に、モルトって酒があるから飲んでみろよ、って教えてくれた人がいましてね。なかなか見つからなくて、1年くらい経ってから、伊勢丹の地下にある洋酒売場でやっと見つけまして。店にあった5種類を全部買って、まずひとつ飲んでみたんです。香りといい味といい、衝撃のうまさでね。一発でファンになっちゃって。そのとき買ったお酒5種類は、今でも覚えてますよ」 |
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| イギリスにも行かれているんですよね。 |
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| 「テレビの企画ではじめてイギリスへ行ったとき、その当時飲み屋で一番高かった銘柄のブレンデッドウイスキーを作っているところを見せてもらったんです。そこで、ブレンドする前のモルトを樽から出して飲ませてもらった。60度くらいあるのに、スーッと入っちゃって、うまかった! 僕は大酒飲みじゃないし、酒ならなんでもいいってタイプじゃなく、味わいたいんです」 |
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一番思いきった買物をしてしまったのは? |
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| 「1本30万近い“38年もの”というのも買ったことがあります。スコットランドのお店で“非売品”って書いてあるのを土下座してゆずってもらったんです。はるばる日本から来たんだから、っていって売ってくれました。僕は10万円の洋服を買う時にはものすごく勇気がいるんだけど、お酒は即決(笑)。だから、どんどん自宅の応接間に酒がたまって、一生かけても飲みきれないなという数になってしまったんで、自分でバーをはじめることにしたんです」 |
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| 漫画と同じ「BARレモン・ハート」という名前なんですね。 |
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「もう13年になります。2回改装をして、前はオーセンティックなバーだったんですが、今の店はもっとモダンにした感じ。大泉学園にしたのは、自宅に近いのと、家賃がわりと安かったこと(笑)。家賃が高いと一生懸命、商売しないといけないでしょ? ポケットマネーでできる範囲で、お客さんがいなきゃ店閉めて自分が飲んでればいい、くらいの感じがいいんです」 |
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| 他のバーにもよく行かれるんですか? |
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| 「テンダー、毛利、保志、ヒース、オリオン。銀座に行くとこの5軒は必ず徘徊しますね。どれもいいバーですが、それぞれ個性が違うんです。ヒースでは他では飲めないようなモルトがあるし、テンダーには上田さんという日本一のハードシェイカーがいます。保志さんで飲んだ年代もののベルモットを使ったマンハッタンは、あまりのおいしさに1週間くらい味が忘れられなかった。バーにはほとんど1人で行きますね。自分好みのお酒を作ってくれるバーテンダーを見つけて、密かにひいきにするっていう楽しみもあるんですよ」 |
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| 先生にとってバーの魅力とはなんでしょう? |
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| 「カラオケやら何やらで都会は音の洪水ですから、こんなに騒音のないところってバーくらいしかないですよね。その稀少価値はあると思いますね」 |
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| 趣味が高じて(?)、自分の隠れ家バーを作ってしまった先生に、隠れ家バーの見つけ方を教えていただきたいのですが。 |
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「今住んでいる街ではなく、その沿線の手前か少し過ぎたくらいの駅に降りて、それらしい店はないか探してみてください。行動パターンを1つ変えただけで冒険をしたっていう気分になって楽しくなります。店が見つかったら、決して店に多くを求めないで、まずは自分が居心地がいいかということだけを考えてください。こういうことが隠れ家を作る元になります」 |
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| 撮影/田中亜紀 取材・文/須田笑美 |
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| 古谷三敏(ふるや みつとし) |
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| 1936年、旧満州生まれ。終戦とともに茨城県に移る。55年、少女漫画「みかんの花さく丘」でデビュー。その後、手塚治虫氏、赤塚不二夫氏のアシスタントを経て、「ダメおやじ」を発表。以後、「BARレモン・ハート」などのヒット作を次々と発表。 |
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BARレモン・ハート酒大事典
【改訂版】 |
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古谷三敏・著
双葉社 1,785円 |
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知識ゼロからの
シングル・モルト&ウイスキー
入門 |
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古谷三敏・著
幻冬舎 1,260円 |
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| BARレモンハート |
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住所:
練馬区東大泉4-2-5
原田屋ビルB1F
電話:03-3867-1682
営業時間:
18:00〜26:00
定休日:なし |
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