ホーム > グルメ > 『SIGNATURE 今月の一皿』 No.74 懐かしの味にボナセーラ!

ダイナースクラブ会員様にお送りしている会員誌「SIGNATURE」より、選りすぐりの一品をご紹介します

WEB限定 今月のもう一皿

予約が取れないと有名だったイタリアンのドアを久しぶりに開けてみた。オープン当時のメニューは今も健在。懐かしくて美味しくて――。再びリピーターとなってしまったのである。

暑さが和らいでくると、自然と食欲が湧いてくるものだ。仲のいい友人たちと昔話に花が咲き、当時予約がとても困難だった老舗イタリアン『ラ・ビスボッチャ』に行くことに。来年で20周年を迎えるこのお店は、なんとイタリア政府が公式に認めた、イタリア国外における政府公認レストランなのだ。仲間内では誰もが知っていた事実だが、はたして今はどうなっているのか?興味津々の訪問となった。

店内に入るやいなや「ボナセーラ!」の大きな挨拶が飛び交い、変わらぬ光景になんだかほっとした。相変わらずイタリア人スタッフがたくさんいて、それだけでもイタリア現地にいるような錯覚を起こす。グランドメニューもほとんどが変わらず健在だ。これだけ長い間メニューに変わりがないというのも珍しいが、逆にそれが常連たちに支持されて人気を維持している証拠といえる。

定番の「パルメザンチーズのリゾット」は、器代わりの大きなパルメザンチーズの塊にリゾットを入れ、チーズを削り出しながらサーブしてもらう。硬めのお米に絡みつくチーズはとても濃厚で、パルメザンの豊潤な香りを心から楽しめる。そして今月の一皿となるメインは「牛ロースの炭火焼」。ワゴンで品定めした肉が、キッチンの前方にドンと構える暖炉でじっくりと焼かれる。誰もが驚く美しい盛り付けのステーキはジューシーで香ばしく、どんどんワインが進むこと間違いなしだ。

イタリアンの王道ともいえる料理はどれをとっても力強く、大人数でワイワイと話しながら食べることをおすすめしたい。実はその後、数回続けて代わる代わる友人と訪問したが、全員が「やっぱり美味しいね」といって再びリピーターとなった。円熟味を増しつつも気取らない『ラ・ビスボッチャ』は、20年という歳月を経ても健在ということであった。

写真・有光浩治 文・下谷友康

リストランテ・ラ・ビスボッチャRISTORANTE LA BISBOCCIA

パルメザンチーズのリゾット(1,900円)と骨付き牛ロースの炭火焼き(400g~で1,900円/100g)は、オープン当初からの人気のメニュー。おすすめのデザートはメリンガータ(写真右。700円/1人前)。何層にも重ねたスポンジとカスタードクリームをたっぷりのメレンゲで包んでバーナーで焼きつけた、こちらもお店の看板メニューだ。

※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

住所 東京都渋谷区恵比寿2-36-13 広尾SKビル1F
電話 03-3449-1470
営業時間 17:30~22:30(L.O.)
定休日 日曜

WEB限定 今月のもう一皿
ポルチーニ茸のフェットチーネ

「ラ・ビスボッチャ」のメニューは、本当にシンプルでストレートだ。「パルメザンチーズのリゾット」や「ティラミス」など、イタメシブーム大全盛のころに初めて知ったイタリアンの料理名がそのままごっそり載っている。奇をてらった感がまったくなく、かえってそれが新鮮だったりする。
「今月のもう一皿」としてすすめられた「ポルチーニ茸のフェットチーネ」(2,600円~/税込)も、そんな懐かしい一品だ。秋に旬を迎えるポルチーニ茸をフレッシュなままクリームであえたパスタは、テーブルに運ばれてきたとたんに芳しい香りが鼻腔をくすぐる。「フレッシュなポルチーニ茸が手に入る今だけのシェフのおすすめのパスタです。11月くらいまでお楽しみいただけますよ」と、姫野さん。分厚くて弾力のあるフレッシュなポルチーニ茸は、乾燥ものにはない極上の歯ごたえだ。
この原稿を書いていても鮮明に蘇るあのとびきりの香り。ああ、早く仕事を片付けて、今夜も行ってしまおうかなぁ……。
※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

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