ホーム > グルメ > 『SIGNATURE 今月の一皿』 No.81 その日の気分で

ダイナースクラブ会員様にお送りしている会員誌「SIGNATURE」より、選りすぐりの一品をご紹介します

WEB限定 今月のもう一皿

3月にオープンしたばかりの新進気鋭のイタリアン。パワーみなぎるオーナーと会話のキャッチボールを楽しみながら、その日の気分でわがままを言ってみたりする

好きなものを好きなだけ。これが案外難しい。コースだと好みでないものが入っていたり、アラカルトだと一皿ごとの量が多すぎたり――。食材だけでなく量や調理の仕方にまで、わがままにあれこれと言えるお店は結構少ない。

麻布十番のちょっと外れ、『イル・マニフィコ』は今年の3月にできたばかりのお店。だからこそオーナーの大木高志さんは、既成概念にこだわらず、その日の気分でどんな注文にも応えられる店づくりを目指している。「メニューはあってないようなものです!」と、小さなイタリアンレストランだけれどやる気パワー全開である。この日もメニューにないパスタを大木さんご自身から提案され、大きく頷きオーダーすることにした。料理とワインのバランス合わせも上手な大木さんとの会話は、今日の気分を探り合う心理ゲームみたいでおもしろい。

さて、その大木さんお薦めの「今月の一皿」は、ちょっと変わった「うさぎ肉のパスタ」。ピチという太めの麺にウサギの煮込みソースがよく合う。甘みのある野菜との相性も抜群でウサギの旨味がよく引き出されている。「高タンパク低カロリーだから、締めのパスタとしてもいいですよ」とは、シェフの山下孝一さん。なるほどメインの後に持ってくるのもいいかなと思う。

そしてそのメインは、「仔牛の炭火グリル」。早速食べてみると肉がきめ細かいのがよくわかる。脂も少ないしとても軟らかい。牧草を食べずにミルクだけで育った仔牛ならではの質感だ。臭みもまったくなく、こちらもヘルシーで白ワインにもよく合う。前菜やサラダをしっかり食べてもあっさりとしているので、きっと食べられるはずだ。もちろんデザートもいろんなメニューから好きなものをチョイスできる。

これからの季節はオープンエアの個室が気持ちいい。スプマンテを一杯飲みながら、あれもこれもとオーダーし、自分メニューを創り出すのはとても楽しい。

写真・阿部昌也 文・下谷友康

イル・マニフィコIl Magnifico

オープンして3か月、まだ知る人ぞ知る、のイタリアンをいち早くチェックして。大木さんお薦めの「ウサギ肉のパスタ」は1,800円、「仔牛の炭火グリル」は3,000円。見た目にも楽しいデザートの盛り合わせは1,500円。8人が入れるというオープンエアの個室は事前に予約を。

※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

住所 東京都港区麻布十番1-4-3 熱田ビル1F
電話 03-6459-1430
営業時間 7:00~23:00(火~金曜)
12:00~14:00
17:00~23:00(土・日曜・祝日)
定休日 月曜

WEB限定 今月のもう一皿
会津産桜肉のタルタル、サマートリュフ

オーナーの大木さんの軽妙洒脱なトークとサービスが、このお店の魅力のひとつと言っていい。ワインのこと、食材のこと、調理法のこと、何ひとつとっても大木さんに聞けばあれこれと教えてくれる。そして、その引き出しの多さにいつも驚かされる。
そんな大木さんにウェブサイトの「今月のもう一皿」用にとっておきの一皿を推薦していただいた。それが写真のこれ。一瞬、牛肉のタルタルかと思いきや、さにあらず。真っ赤に輝くつやつやの肉は実は桜肉、いわゆる馬刺しだ。会津から届いたフレッシュな馬刺しをタルタルにしてパルメザンチーズ、ルッコラ、そして贅沢にもサマートリュフがちらしてある。そっと口に入れるとふんわりとニンニクの風味も感じられる。あっさりとした桜肉に、パルメザン、サマートリュフ、ニンニクと三段階で添えられた香りのアクセントがなんともいえないハーモニーを醸し出す。
新鮮な桜肉の入荷がないとお目にかかれない裏メニューの一皿なので、予約の際は入荷状況のご確認を。3,000円(税込)
※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

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