ホーム > グルメ > 『SIGNATURE 今月の一皿』 No.82 新感覚のオールドスタイル

ダイナースクラブ会員様にお送りしている会員誌「SIGNATURE」より、選りすぐりの一品をご紹介します

WEB限定 今月のもう一皿

銀座並木通りのとあるビルの4階。しっとりとした英国風インテリアのバーのメニューは、それとは思えないラインナップ。2軒目でもいいが、1軒目からでもお腹が満たされるグルメなバーなのだ

BARなんだけどレストランでもあり、なんだかラウンジでもある。1人でも来られるし4人でもいいし、もちろん2人でもいい。すなわち寛ぎの空間というわけだ。

100年以上の歴史を持つ地元企業の4代目に紹介された『Cave+SRh』は、銀座・並木通りに面した今一番の僕のお気に入りの店だ。オールドイングランドをイメージして、オーナーの羽鳥剛史さん自らが1950年代の家具をていねいに集めてきたというインテリアは、真空管アンプから流れる音楽と相まってとても優しい雰囲気だ。聞けば店内の音響・音楽関係はリップスライムのSuさんが監修しているそうで、なるほど心地がいいわけだ。

料理のメインはオーガニックワインに合わせた鉄板焼き。新鮮な魚介や京野菜のグリル、そしてプレミアムな牛肉が並ぶ。おもしろいのは、「ちゃんとした素材で作るB級フード」というメニューがあって、ナポリタンや赤ウィンナーといった懐かしのメニューがあることだ。

今月の一皿は個人的にイチオシの「シャトーブリアンの和牛カツサンド」。これは本当に凄い、そしてお値打ちもの。パン粉を極力少なくしてコロモを感じさせない分、肉の旨味が全面に押し出されている。軟かくてとても甘く、雑味なんてまるでない。とにかくこの分厚いサンドウィッチをがぶりと口に入れると「肉」本来の味が楽しめるのである。店長の深山学さんお薦めの竹炭ソースのバーニャカウダは、店のコンセプトでもある自然派を意識した一品だ。長野から取り寄せているオーガニック野菜と竹炭ソースの組み合わせは、デトックス効果も望めるとか。

もちろん正統派のバーならではのカクテルも充実。季節の宮崎完熟マンゴーのフルーツカクテルは爽やかで甘く、女性にもお薦めだ。新しい感覚のオールドスタイルはなんだか新鮮でついつい長居してしまう。カウンターに座った人だけが楽しめる秘密があるが、それは訪問してからのお楽しみだ。

写真・岡村昌宏 文・下谷友康

カーブ プラス SRhCave + SRh

パンと同じくらいの軟らかさの牛肉が驚きの「シャトーブリアンの和牛カツサンド」(3,150円)。デトックス効果もあるという竹炭をソースに入れた「竹炭のバーニャカウダと旬の野菜のピューレ」(1,365円)。これから旬を迎える「宮崎の完熟マンゴーのカクテル」(2,100円)。どれも食材にこだわり、ていねいに作られているにもかかわらず、良心的な値段設定。テーブル席もあるので食事を楽しむために訪れる価値のあるバーだ。

※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

住所 東京都中央区銀座7-5-10 第2 一越ビル4階
電話 03-3573-7555
営業時間 17:00~26:00
定休日 日曜・祝日

WEB限定 今月のもう一皿
名物スパイシーカレーオムソバ

鉄板焼きナポリタンやハンバーグサンドなど、B級グルメオンパレードのメニューの中で、ひときわ気になったのが「名物スパイシーカレーオムソバ(1,575円)」だ。さらにその下には「定番ミヤマのネパール修業スパイスカレー(1,575円)」もある。
店長の深山さんに早速聞いてみると、深山さんはその昔、ネパールに2か月ほど滞在し、高級店や田舎町の小さな店でカレー作りのノウハウを学んだのだそう。スパイス市場にも足しげく通って修業した結果、本格的なネパールカレーの作り方を習得したという。「ネパールカレーは辛みも少なくてやさしい味。市販の胃腸薬に入っているのと同じスパイスがたくさん入っていますしね(笑)」。
そんな本格的ネパールカレーとオムソバを組み合わせたお茶目な一皿は、庶民的なのにどこか本格的。これがランチで食べられたらいいのにと所望すると、「屋台でもやろうかな」と深山さん。絶品B級グルメを出すバーはノリも抜群なのだ。

※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

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