ホーム > グルメ > 『SIGNATURE 今月の一皿』 No.85 “ハナレ”での過ごし方

ダイナースクラブ会員様にお送りしている会員誌「SIGNATURE」より、選りすぐりの一品をご紹介します

WEB限定 今月のもう一皿

天現寺から古川橋に向かい光林寺を右折。北里研究所病院や聖心女子学院などがある昔ながらの白金。そこはぶらっと歩いていると見逃してしまうような場所だ。

2階は『オー・ギャマン・ド・トキオ』。木下威征シェフが腕を振るう有名店だ。同じ建物の地下にあるのが、『キャーヴ ドゥ ギャマン エ ハナレ』だ。入ってすぐのバーを通り抜け、さらにその奥にあるカウンターがこの店のスペシャルな席。フレンチをベースとしながらもイタリアンや和食のテイストを取り入れ、ジャンルを超えた料理を提供するスタイルは木下シェフのプロデュースのもと現場のシェフへと受け継がれている。たった8席のカウンターはメニューから好きなものを選ぶだけでなく、シェフのお任せコースを自分流にアレンジすることも可能。自宅にいるようなくつろいだ雰囲気の中でゆっくりと過ごせるのがうれしい。

今月の一皿はメインとして選んだ「和牛メンチカツ西洋ワサビソース」。北海道の蝦夷牛を3か月間熟成させて玉ねぎをつなぎとしたひき肉は、肉の香りがとても濃い。蝦夷牛独特の味は、ぜひソースをかけることなく味わってほしい。とは言いつつ気になるそのソースはホースラディッシュを麺つゆと合わせたもの。これがまた美味しい。お薦めは別々に食べることと勝手に決めている。

この日はここが初めての友人と一緒だったため、スペシャリテの「とうもろこしのムースと生雲丹」からスタート。デザートのような一品は、とうもろこしの甘さと生雲丹の香りが微妙に絡み、絶品だ。ちょこっと振ってある塩がいいアクセントになっている。最初のシャンパンの後、日本酒へと進むと料理も和のテイストへ。お任せコースでメニューを組んでいながら、お酒の種類と進み具合でシェフがメニューを臨機応変に考えてくれるので、ここが本当に自分だけのカウンターのように思える。なかなか予約が取れないカウンターだが、期待を上回るひと時がかならず待っていると毎回確信している。

写真・阿部昌也 文・下谷友康

キャーヴ ドゥ ギャマン エ ハナレCAVE DE GAMIN et HANARE

フレンチと和食、イタリアンがミックスされたメニューは、どれも異色ぞろいで興味が湧く。お酒もワインはもちろん、日本酒、焼酎とそろう。食の好みが違う相手とも仲良く食事ができそうだ。とうもろこしのムースと生雲丹は630円。和牛メンチカツ西洋わさびソースは2,940円。ともに税込。奥のカウンターは8席のみなので事前に予約を。
※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

住所 東京都港区白金5 -5 -10 B1F
電話 03-5420-3501
営業時間 18:00~2:00(L.O.)
定休日 日曜・祝日

WEB限定 今月のもう一皿
梅ラーメン

上記でもお伝えしたが、この店の最大の特徴は、和食、フレンチ、イタリアンがほどよくミックスされているところにある。そしてそのおもしろさはメニューを見ると歴然。「リコッタ豆腐 天使のえび添え」「ゆり根のすり流し フォアグラのソテー添え」「わさびリゾット」など、ほかの店ではお目にかかれないユニークなメニューで満載だ。その中で「今月のもう一皿」としてシェフが推薦してくれたのは「梅らーめん」(1,050円)。名前だけならどこにでもあるメニューだが、実際に食べるとこれがまたおもしろい。

ラーメンといっても麺はなんとカッペリーニ。夏場になると冷製でフレッシュトマトやバジルなどとよく供される、パスタの中でももっとも細い種類だ。そのカッペリーニがかつおだし、醤油、みりんで味付けした風味豊かなスープ、梅、大葉とともにどんぶりに納まっている。啜ってみるとそののどごしはまるでそうめんのよう。遊び心のある和と洋のフュージョンは、楽しい夜の締めくくりにぴったりだ。
※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

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