ホーム > グルメ > 『SIGNATURE 今月の一皿』 No.88 こだわりの野菜とワインと

ダイナースクラブ会員様にお送りしている会員誌「SIGNATURE」より、選りすぐりの一品をご紹介します

WEB限定 今月のもう一皿

大人のラウンジレストラン、そんな言葉がピッタリはまる『Cast78』。「店名の由来は?」と聞くと「ラッキーセブンに末広がり、縁起がいいでしょ!」とオーナーの岡晃子さんが笑って答えてくれた。

岡さんを含め2名のソムリエが、産地や銘柄にこだわることなく美味しいワインを常時セレクトしてくれる。ワインとしっかりとした食事でも、もちろんチーズやパスタだけでも、ソファでゆっくりと過ごせるのがうれしい。これから陽がのびてくると、奥の室内テラスが夕暮れ時にはロマンティックに、逆にランチの時には春の訪れを感じさせてくれるだろう。

イタリアン中心とはいえ、シェフの須永裕央さんはなんでもこなす。ちょこっと和のテイストが入っていたり、季節の素材がさりげなく組み合わされたりして、料理の中にそれを発見することが楽しい。

アラカルトの中から選んだ「ホワイトアスパラとオマール海老の春パスタ」は、ピンサリというたんぽぽの葉と22か月熟成のミモレットチーズが混ざり合い、それがアスパラを引き立てている。この時季だからこそフランス産を使うといったこだわりは、ほかの料理にも随所に表れている。このピンサリもそうだが、通称「エビベジ」と呼ばれる栃木県の海老原ファームからのこだわりの野菜をふんだんに使っている。みずみずしく濃い野菜とはこういうものかと教えられる。

この日のメインは「熊本産赤牛フィレ肉のポトフ仕立て」。このポトフ、とっても軽やか。その秘密は隠し味にたまり味噌を使っていたからだった。また、チキンブイヨンとビーフブイヨンのダブルコンソメに味噌でコクももたせている。ちょっと和風っぽいから白ワインでも十分いける。

最後にデザートで悩んでいたら、メニューの端にカレーを発見。コーヒーカップに入ったキュートなカレーは、実は本格派の味。おなかに余裕があったら締めの一品としてぜひオーダーしてほしい。

写真・阿部昌也 文・下谷友康

Cast78

春の香りが漂う「ホワイトアスパラとオマール海老の春パスタ」は、2,000円。味噌やたまり醤油など、和の調味料をアクセントに使った「熊本産赤牛フィレ肉のポトフ仕立て」は、4,000円(共に税抜)。セラーには、希少なヴィンテージワインや厳選された造り手のワインなど、100種類以上がそろう。
※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

住所 東京都港区元麻布3-10-23 麻布ネストビル1F
電話 03-6659-7482
営業時間 ランチ 12:00~15:00、ディナー 18:00~翌3:00(L.O.2:00)、土曜日のみ翌1:00(L.O.0:00)まで。
定休日 日曜・祝日

WEB限定 今月のもう一皿
エビべジのグリーンサラダ

ワインが豊富なのはもちろんだが、この店でもう一つ、充実している食べ物がある。それは、本編でも紹介した、海老原さんが丹精込めて育てるベジタブル、通称・エビベジだ。栃木県下野市で農業を営む海老原さん。その畑では、一般的な葉物、根菜から珍しいハーブ類まで、年間100種類以上もの野菜が栽培されるという。有名ホテルやレストランのプロの料理人から絶大な支持を受けているエビベジだが、一般のお客さんもファームに行けば気軽に購入できるという。

「どの野菜も全体的にとてもまろやかで食べやすいのが魅力。だからそれぞれの特徴を活かすよう、シンプルなドレッシングでさっとあえただけでお出ししています」とは、須永シェフ。今日はシャンパンビネガーのさわやかな酸味をいかしたドレッシングをあわせたのだとか。

夜もとっぷりと更けたころ、こんなサラダで疲れた細胞のすみずみにビタミンチャージをしたいものだ。

エビベジのグリーンサラダ 1,200円(税別)
※この記事に掲載の金額は取材当時の消費税率込の料金です。

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