ホーム > グルメ > 『SIGNATURE 今月の一皿』 No.91 濃厚、フォアグラバーガー

ダイナースクラブ会員様にお送りしている会員誌「SIGNATURE」より、選りすぐりの一品をご紹介します

WEB限定 今月のもう一皿

藤井シェフの前に座ること。まずこれが今日の料理を2倍美味しく食べるための最初のステップだ。

鉄板から次々と生み出される料理は、鉄板焼きであって鉄板焼きではない。それは素材をただ目の前で焼く料理とは一線を画す、鉄板でできることを探してほかにはないものを工夫した結果の料理である。

創作鉄板フレンチの独創性はもの凄い。ウェスタン調のどこか懐かしい雰囲気の店内は、木の温もりでとてもリラックスでき、壁に書かれたゲストのサインを楽しみながら第二のステップに進む。それは、シェフと話しながら好みの食材をコースに取り入れてもらい、自分だけのオリジナルメニューを作ってしまえること。友達とわいわいできるテーブル席や、時にはしっぽり個室もいいが、僕は断然カウンターをお薦めする。たくさんのメニューがあり、とにかく迷うが、なんとなく今日の意向を伝え、あれやこれやとシャンパンを飲みながら検討する時間がとても好きだ。

定番のとうもろこしのムースを最初にいただいた後は、ランチでもディナーでも好評のハンバーガーの登場だ。しかしただのハンバーガーではない。絶品「フォアグラバーガー」だ。ともすれば重たくなるフォアグラをテリヤキにし、アボカドとワサビを大胆に加えることによって、意外にさっぱりした仕上がりになっている。ふわっとしたちょっと小さめのパンに包まれたバーガーは、もちろん手で持ってガブリといってほしい。口の中がパラダイスだ。

そして次はフレンチビストロの定番のメニューを鉄板焼きで表現した「熟成牛赤身ロースステーキ エシャロットがけ」。北海道から直接仕入れている肉は、短角牛とジャージー牛のどちらかを約1か月熟成させたもので、その都度状態のよい方を仕入れている。現地で保管されている部屋に入るとナッツ臭が漂うそうだが、そのナッツ臭こそがステーキの香ばしさの秘密だ。ちなみに、「体内で乳がまわってうっすらサシが入るジャージー牛の赤身はコクがありお薦めです」と、藤井さんが教えてくれた。

写真・阿部昌也 文・下谷友康

ブロックス

2年前にオープンした『ブロックス』は、白金の名店『オーギャマンドトキオ』の姉妹店。藤井シェフが考案した「フォアグラバーガー」は1個1,400円。鉄板で手際よく焼かれた「熟成牛赤身ロースステーキ エシャロットがけ」は、2,900円。肉だけでなく、新鮮な野菜や魚も豊富に取りそろえている。藤井シェフの仕事ぶりが間近で楽しめるカウンター席をご希望の場合は必ず予約を。

※価格は共に税込です。

住所 東京都目黒区上目黒3-16-13 2F
電話 03-5724-3461
営業時間 18:00~23:30(L.O.)、日曜日は22:30(L.O.)
ランチは日曜日のみで11:00~14:00(L.O.)
定休日 年末年始

WEB限定 今月のもう一皿
ドライカレーうどん

「シメのラーメン」は、のん兵衛にとって最大の誘惑……。翌朝は胃にもたれるし、常習化すれば体重が気になるしで、やめておいた方がいいに決まっていても、一軒目(もしくは二軒目?)が終わった後、ついつい家とは別の方に足が向かってしまう。きっとこんな経験をお持ちの方も少なくはないと思う。

鉄板焼きの『ブロックス』には、ラーメンはないけれど、夜をシメるのに最高の一皿がある。それは、「ドライカレーうどん」(900円)だ。こちらも鉄板でささっと藤井さんがつくってくれるのだが、その最中から食欲をかきたてるスパイスの香りがほどよく酔った脳を誘惑してくる。

うどんといっても実はイタリアンの定番の麺のタリアッテレを使用している。いわゆる普通の焼うどんのように、タリアッテレとドライカレーを鉄板上でからめる。これが絶妙な軽やかさ。シメの一皿であることも忘れてついパクついてしまう。

『ブロックス』に訪れる機会があったら、ぜひこの誘惑のシメの一皿をお忘れなく。

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