ホーム > グルメ > 『SIGNATURE 今月の一皿』 No.92 恍惚の熟成肉

ダイナースクラブ会員様にお送りしている会員誌「SIGNATURE」より、選りすぐりの一品をご紹介します

WEB限定 今月のもう一皿

ニューヨークやワイキキで人気の『ウルフギャング・ステーキハウス』。

日本では食べられないと諦めていたが、今年の2月、いよいよ六本木に上陸した。麻布十番の鳥居坂下から六本木に向かって坂を上がって行くと、右側にひときわ重厚なエントランスが見えてくる。ステーキハウスにはこの派手めで華やかなデザインがちょうどいい。

店に入ると、まずは大きなカウンターが出迎えてくれる。待ち合わせよりもわざと早く着いて、ここで一杯飲むのがいい。聞くとカウンターで軽めのステーキをサッと食べて帰るお客もいるそうだ。奥を見るとレアなものやヴィンテージなど、約1200本のワインがストックされたウォークインセラーがある。そのすぐ脇のテーブルも楽しそうだ。

ここでの今月の一皿は、もちろんTボーンの「プライムステーキ」に決まりだ。本国同様にレストランの中に熟成庫があり、ここで1ヵ月間のドライエイジングをするのが特徴だ。このステーキ肉、米国農務省で最高格付けと認定されたプライムグレードと呼ばれるもので、米国で生産される牛肉全体の約2~3パーセントしか存在しないそうだ。焼き加減はおすすめのレアで。900度のオーブンで溶かしバターと共にお皿ごと大胆に焼き上げられたステーキが、「ジューッ」という派手な音と共にテーブルに運ばれてくる。高温で熟成肉を短時間で焼くと表面がクリスピー化し、ナイフを入れると「ザクザクッ」といい音がする。香ばしさの中から肉そのものの香りがにじみ出てきて、いっときも早く口に運びたい衝動に駆られる。

おいしく食べるコツは、まずは骨の左側のフィレからいただくこと。とても軟らかくて軽い。そして右側のサーロインへ。サシが少ないのにとってもジューシー。もちろんはじめはそのままで肉の旨みを感じとってほしい。でもツウの食べ方は、お皿に残っているバターを肉にかけることだ。日本の霜降りステーキとはまた違う美味しさが、そこに凝縮されているのがわかるだろう。

すき焼きは霜降りがいいけれど、ステーキはやはり熟成赤身がいい。

写真・阿部昌也 文・下谷友康

ウルフギャング・ステーキハウス 六本木

来店する客のほとんどがオーダーするというプライムステーキ(2名様用)はなんと900グラムのボリューム(15,000円)。アメリカのステーキハウスの定番アペタイザーのシーフードプラッターは、ロブスター、シュリンプ、ズワイガニの盛り合わせ(4,000円)。ステーキの付け合わせには、クリーミーなマッシュポテト(1,200円)やクリームスピナッチ(1,400円)はいかが?

※価格はすべて税抜です。

住所 東京都港区六本木5-16-50 六本木DUPLEX M’s 1F
電話 03-5572-6341
営業時間 11:30~23:30(22:30L.O.)
定休日 不定休

WEB限定 今月のもう一皿
ホットファッジサンデー

これぞ、“ザ・アメリカンステーキハウス”の定番中の定番のデザート!甘いバニラアイスクリームにたっぷりとかかったホットファッジ(温かいチョコレートソース)、グラスからはみ出しそうな生クリーム、天辺にちょこんとあしらわれた真っ赤なチェリー……。どんなにボリュームたっぷりのステーキで満腹だとしても、やっぱりこれは欠かせない。『ウルフ・ギャングステーキハウス』での夜は、この「ホットファッジサンデー」(1,200円/税抜)で締めくくろう。

アイスクリームも自家製生クリームも、わくわくする甘さ。とろ~りとしたホットファッジと絡めると期待を裏切ることのない官能のマリアージュが堪能できる。

周りを見わたせば、やはりあちこちのテーブルでバニラとチョコレートの魅惑の香りが漂っている。「ダイエット」なんて言葉は、ここでは無粋。何も気にすることなく大いに食べることをエンジョイするのが、正しい“ザ・アメリカンステーキハウスでの愉しみ方”なのである。

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