SIGNATURE2016年01_02月号
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機械式や従来のクオーツ式とは格段に多機能なスマートウォッチの登場で、今ほど「腕時計とは何か?」が根本から問われている時代はない。「もはや機械式腕時計は道具ではない。その人のセンスとステータスを表現するファッションアイテムのひとつに過ぎない」。        そう断言して憚らない人もいる。しかし、本当にそうだろうか。腕時計は、何よりも「時刻を知るための道具」であり、表示する時刻が正確であることに、何よりも価値がある。だから古今東西を問わず、いつの時代も時計師たちは知恵を絞り、時にはその生涯のすべてを懸けて少しでも精度を高めることに挑戦してきたのだ。そしてこの秋、ジャガー・ルクルトからこの挑戦の最新の成果となる画期的な腕時計が登場した。1957年7月から1958年12月末までの1年半の間、日本を含む世界中の地球物理学者や気象学者、海洋学者が参加して行われた、地球全体を観測対象にした国際プロジェクト「インターナショナル・ジオフィジカル・イヤー(国際地球観測年)」。この事業に参加する科学者のためにジャガー・ルクルトが1958年に製作した耐磁・耐衝撃・防水機能を持つ高精度ウォッチ「クロノメーター・ジオフィジック」の伝統と名称を受け継いだ「ジオフィジック」コレクションである。製品は、時分秒3本の針が表示する通常の時刻表示に加えて、世界24のタ写真・小寺浩之スタイリング・石崎純文・渋谷康人常に革新的な技術で機械式時計の未来に挑戦する、スイスのジャガー・ルクルト。180年を超える歴史を持つ名門マニュファクチュールから、また挑戦的で画期的な新モデルが登場した。魅力はずばり、新次元の高精度だ。ジオフィジック・コレクション「地球を測る」挑戦GeophysicⓇ Universal Timeピンクゴールドケース、直径41.6㎜、自動巻き、シースルーバック、5気圧防水、2,850,000円(税抜)新次元の高精度に加えて、世界24タイムゾーンの現在時刻がひと目でわかる。世界を飛び回るトラベラー、世界と仕事をするビジネスマンに理想的な腕時計。写真のピンクゴールドケース仕様のほかに、SSケース仕様もある。44

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