SIGNATURE2016年03月号
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文・松本美智子1995年、スイスのジュネーブで誕生した時計メゾン、ロジェ・デュブイ。豊かな才能を秘めた時計師、ロジェ・デュブイ氏の確かな技術とアヴァンギャルドなデザインが融合したユニークな腕時計は、知的で個性を大切にするエグゼクティブの心を射止め、時計界で確固たる地位を築いた。メンズがとくに有名だが、実はレディスでも、ロジェ・デュブイはメゾンのDNAをいかんなく発揮したコレクションを製作している。2012年に発表された初のレディスコレクション「ベルベット」は、ディーバ(歌姫)のように魅惑的で優雅なタイムピース。そしてその中では、高性能の機械式ムーブメントが精緻な時を刻む。2016年1月、ジュネーブで開催I amWhat I am〟――「私は私」。どされたばかりのSIHH(ジュネーブで毎年開催される高級時計サロン)においてロジェ・デュブイは、2016年は〝ベルベットディーバイヤー〟であると高らかに宣言し、女性の豊かな多面性を5つのテーマのベルベットで彩った。いずれもロジェ・デュブイのハイエンドな物づくりが反映されたアーティスティックでオートクチュールのドレスのような美しさだ。 〝んな女性にも誇りをもって個性を演出できるタイムピースを。ロジェ・デュブイは、そんなメッセージを新しいベルベットのコレクションに込めた。ここでは、その中でも良いものを知り尽くした日本の女性にふさわしい、「ブロッサムベルベットブルー」を紹介しよう。華やかな時を駆けるディーバに捧げるタイムピースマザー・オブ・パールの文字盤を、可憐に咲くエナメルの花々が彩る。高品質のダイヤモンドがそれらをさらに美しく輝かせている。優雅な表情を湛える「ブロッサム ベルベット ブルー」。51   

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