SIGNATURE2016年05月号
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アクリル、キャンバス、アルミニウム枠 180×180cm©2015 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.*「大仙厓展―禅の心、ここに集う」出品(左)/(右) 村上隆 2015年伝周文筆 室町時代(15世紀)|京都・相国寺蔵*「禅̶心をかたちに̶」東京展のみ出品*出光美術館 開館50周年記念「大仙厓展―禅の心、ここに集う」 会期:2016年10月1日(土)〜11月13日(日)会場:出光美術館(東京・丸の内)www.idemitsu.co.jp/museum/無数の骸骨が凹凸状に施された地に円が描かれたシリーズ。赤・黒・白・金・銀などの単色の地色作品の他に、カラフルな色彩で花や骸骨が描かれた作品もある。37 禅の悟りに至る道を、 牛をモチーフにした 10枚の絵で表した「十牛図」のうち8番目。「すべてが忘れ去られ 無に帰一すること」の意。自賛 沢庵宗彭筆 江戸時代 正保2年(1645年)|大阪・南宗寺蔵*「禅̶心をかたちに̶」京都展後期(5月3日〜22日)展示名利を求めない枯淡の禅風で知られた沢庵和尚による円相。自らの死後、紫衣や肖像ではなく一円相をもって代わりとせよとの遺言を残した。*「大仙厓展―禅の心、ここに集う」出品《○△□》仙厓 江戸時代 紙本墨画 28.4×48.1㎝|東京・出光美術館蔵○△□というシンプルな図形ゆえに、悟りの境地にいたる修行の階梯や大宇宙の象徴など、その解釈には諸説あり、難解な作品とされる。《円相:覚醒》《円相:エロス》《十牛図巻》のうち「人牛倶忘」(部分)《一円相画賛》仙厓 江戸時代 紙本墨画 26.0×42.0cm|東京・出光美術館蔵「これ食うて茶のめ(茶菓子だと思って食べよ)」という賛文は、 より高い悟りの境地を求め続けるべきという求道精神の表れとされる。《円相像》
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