SIGNATURE2016年05月号
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taurant AndréRes-RISAWA』が受賞し、その存在感をジアベストレストラン50」の授与式が、さる2月29日にタイの首都・バンコクで開催された。サンペレグリノとアクアパンナがスポンサーを務めるこのアワードは、「世界ベストレストラン50」の地域戦として2013年にスタートした。今回で早くも4回目を迎え、美食のアジアを象徴するイベントとなりつつある。初回から3回までは、シンガポールで開催されていたが、今年は初のタイ開催となった。会場に選ばれたのは、バンコクの中心地にある5つ星ホテル『W bangkok』である。会場には、受賞シェフをはじめ、各エリアの評議委員長や関係者約450人が詰めかけた。美食を観光誘致のキーコンテンツとして力を入れるタイは、このアワードにも国を挙げてサポートし、来賓代表として観光・スポーツ大臣がスピーチをするほどの熱の入れようであった。さて注目の1位は、地元バンコクの『ガガン(Gaggan)』が2年連続の受賞となった。2位は日本の『NAアピールしていた。3位にはシンガポールの『レストラン・アンドレ()』が初のトップ3入り。気になる日本のレストランは軒並み順位を上げ、初エントリー3店舗を含め過去最高の10店舗がランクインした。初エントリー31位で会場を驚かせたのは、福岡・西中洲にあるフ文・中村孝則(コラムニスト)レンチレストラン『ラ・メゾン・ドゥ・ラ・ナチュール・ゴウ』である。九州・四国・中国エリアでの初の入賞となった。その他、東京・神保町の日本料理店『傳』(37位)、京都・東山に本店を構える老舗料亭『菊乃井本店』(42位)が初エントリーした。部門賞では、東京・神宮前の『フロリレージュ』が「注目のレストラン賞」を受賞。川手寛康シェフは、そのルックスも含め各国メディアからの関心が高かった。また、東京・北品川の『カンテサンス』がリスト内で最大のランクアップを果たしたレストランに贈られる「ハイエスト・クライマー賞」を受賞し、岸田周三氏が壇上に登った。アワード全体としては、国として アルアップの加速度とポテンシャルのは初のインドネシアを含め、10店舗の新規レストランがランクイン。昨年に比べ順位も激しく入れ替わり、アジア圏内における美食新興国レベ高さを、如実に反映する結果になった。その中で、日本は大健闘とも言える結果であるが、地方のレストランへの誘い込みなど、行政によるインバウンドを含めた、包括的な後押しの必要性も強く感じられた。その意味でも、日本の多くの人たちに今回の受賞レストランに足を運んでいただき、その魅力を再発見してほしいと願うのである。82ASIA’S 50 BEST RESTAU■NTS 2016受賞した日本シェフたちの顔ぶれ。日本人最高位は2位の『NARISAWA』の成澤由浩氏、続いて5位に『日本料理 龍吟』の山本征治氏、11位に『HAJIME』の米田肇氏。その他、「ハイエスト・クライマー賞」に『カンテサンス』の岸田周三氏、「注目のレストラン賞」に『フロリレージュ』の川手寛康氏が入った。今回は、日本以外の国の日本人シェフのレストランも多数入賞した。右:2年連続で1位を獲得した『ガガン(Gaggan)』のオーナーシェフ、ガガン・アナンド氏はインドのカルカッタ出身。中:このイベントを主催する英国ウィリアム・リード社のウィリアム・ドリゥー氏。左:授与式はタイの首都バンコクの『W Bangkok』で。ダイナースクラブもこのイベントのスポンサーをした。「アジアベストレストラン50 2016」の詳しい情報はオフィシャルサイト http://www.theworlds50best.com/asia/en/でご覧いただけます。 アジアのシェフの熱い闘い「アジアベストレストラン50 2016」バンコクで発表!
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