SIGNATURE2016年05月号
69/74
フランス料理の本当のエスプリを日本へ東京・銀座『ベージュアラン・デュカス東京』と青山『ビストロブノワ』。アラン・デュカスのレストランにあって、それぞれ異なる個性をもつこの2店は、オープンから10年以上経った今も、日本のフランス料理界に大きな存在感を示している。『ベージュアラン・デュカス東京』は、今や国内のみならず、世界中からこの店を目指してゲストがやってくる。総料理長の小島景氏を筆頭に、優れた日本の食材をふんだんに使った、現代的でエスプリあふれる料理を美しい空間で楽しめるのが魅力だ。一方『ビストロブノワ』は、高級感がありながらビストロの気軽さと楽しさを味わえる店として、根強いファンを抱えている。この2店に限らず、アラン・デュカスが抱える世界中の25店のレストランはどれも個性的。その理由は、彼の徹底した〝地元主義〟にあるようだ。デュカス氏が日本に訪れるのは年に4、5回。2店のすべてのメニューを試食し、味、プレゼンテーション、食材選びまで細かくチェックする。これをすべての店で実践するというのだから、すごい情熱と丈夫な胃袋の持ち主である。さらに、常に新しい店で食事をし、食材探しにも余念がない。 「アラン・デュカスにとって、レストランは自分の子供と一緒なんです。その子の成長をしっかり見守らなきゃいけない、そういう使命感を強く持っている人で すね。〝ビジネスだから〟と割り切るところは一切ありません」と語るのはアラン・デュカス・エンタープライズ日本代表のファブリス・ルノー氏。 「最近のデュカスは、前にもましてお客様の健康のことを考えるようになってきました。だから、一番の強みは野菜。アラン・デュカスの店に行かれたらぜひおすすめしたいのがクックポットというメニューです。これは25店舗すべてにあって、土地の野菜を専用の鍋で蒸し焼きした料理です。とてもシンプルな料理なのに、不思議なくらいどの店も味が違うんです。デュカスの姿勢を表現している、非常にシンボリックなメニューです」食材を重視し、ゲストを大切にするフィロソフィーを徹底的に貫きながら、進化し続けるアラン・デュカスとその姿勢に賛同するシェフやスタッフたち。ダイナースクラブはそんな両店と協力し、引き続きさまざまなイベントを開催予定だ。2016年も〝アラン・デュカスのレストラン〟から目が離せない。文・小沢美樹6月23日(木):「ジョゼフ・ドゥルーアン」ディナー(ビストロ ブノワ)※リワードポイント限定でのご案内。7月29日(金):「コレクション・Natsumatsuri フランコ・ジャポネ」ディナー(ベージュ アラン・デュカス 東京)9月:「シャトー・マルゴー」ディナー(ベージュ アラン・デュカス 東京)12月:シャンパーニュディナー(ビストロ ブノワ)イベント情報は予定です。日程や内容などは予告なく変更となる場合がありますので、各イベントの詳細は、ダイナースクラブ ウェブサイト、ならびに会員誌『シグネチャー』などでご確認ください。100年に亘りパリで愛される老舗ビストロの名とエスプリを受け継いだ『ビストロ ブノワ』。フランスの伝統的な料理を、明るくカジュアルな雰囲気の中で体験できる。105シャネルとアラン・デュカスのコラボレーションによる『ベージュ アラン・デュカス 東京』は、まさに五感で楽しむことのできるレストラン。パリ、モナコ、ロンドンをはじめ世界中で25軒の店を展開するアラン・デュカス氏。ダイナースクラブは2010年よりアラン・デュカス・エンタープライズとパートナーシップを結び、日本の食文化の保存と発展に取り組んできました。6年目となる今年もパートナーシップを継続し、趣向を凝らしたさまざまなイベントをご案内していきますのでご期待ください。BEIGE ALAIN DUCASSE TOKYOBENOIT2016 Event Information
元のページ
../index.html#69