SIGNATURE2016年06月号
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デビュー2戦目で共同通信杯(G3)に勝利し、G1級の大器と期待されていたリアルスティール。昨年のクラシックでは、残念ながら戴冠とはなりませんでした。G1取りに向けて、今年最初の目標に定めたのが、ドバイターフ(G1)。惜敗した菊花賞よりも適距離に当たる中距離の国際G1レースです。そして異国の地で迎えた運命のレース。抜群の手応えで直線を抜け出すと、後続を振り切り、歓喜のゴール。初のG1勝利を、海外で挙げる偉業の達成です。今後も国を問わない活躍を期待します。応援よろしくお願いします。※4/30(土)以降の成績は次号でご案内します。月の成績月日馬名3/19ワンミリオンス1/10ゴールドエッセンス3/20ファシーノ3/21ルナプロスペクター3/26カイザーバル2/20アーバンキッド3/27ゴールドスーク2/21リアルスティール4/2オーサムレジェンド4/3ユニゾンデライト2/27マジックタイム4/9エルプシャフト4/10トゥールモンド4/16サナシオン1/24ショコラブラン4/17スウィフトレイド4/23テラノヴァ4/24オージャイト3/14イーグルフェザー1/30チェッキーノ2/8エルゴレア3/12スパイラルステップレース名着順競馬場3歳未勝利阪神4歳上500万下阪神4歳上500万下中京4歳上500万下阪神鎌ケ谷特別中山君子蘭賞阪神毎日杯(G3)阪神3歳未勝利中京鈴鹿特別中京ドバイターフ(G1)ドバイ4歳上1000万下阪神3歳未勝利中山ダービー卿CT(G3)中山4歳上500万下阪神3歳未勝利阪神障害4歳上未勝利福島中山グランドジャンプ(J.G1)中山3歳未勝利福島ラジオ福島賞福島3歳未勝利中山3歳未勝利中山3歳未勝利京都3歳未勝利東京3歳500万下東京フローラS(G2)東京4歳上1000万下東京4歳上500万下京都Ticket Information19ColumnSignatureText by Yoichi Iio©月刊ショパン12/20グリントオブライトドイツ人の父と日本人の母のもとミュンヘンに生まれる。デビュー後5年足らずのうちに世界各地の主要なコンサートホールで演奏し、名だたる指揮者たちと共演を重ねる。2008年よりドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、『リスト:超絶技巧練習曲』『ショパン:ワルツ集(全曲)』で大成功を収める。2016年9月には、今回の演奏曲目を含む最新アルバムをリリース予定。※やむを得ない事情により曲目が変更になる場合があります。※変更にともなうチケットの払い戻し、 公演日・券種の変更はお受けできません。※未就学児童のご入場不可。※お手元にダイナースクラブカードをご用意のうえ、 お電話ください。2016年9月30日(金)18:00開場 19:00開演(18:20よりアリス自身によるプレトーク開催)東京オペラシティ コンサートホール曲目:グリーグ《叙情小曲集》よりグリーグ《ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト長調 Op.24》リスト《ソナタ ロ短調》料金:全席指定(税込)S席6,400円公式ウェブサイト www.japanarts.co.jp/concert/お申し込み・お問い合わせ:カンフェティ チケットサービスフリーダイヤル 0120-243-543 (月〜金曜 10:00〜18:00 土・日曜・祝日休)©Marie Staggat_DG.12/5バイナリーコード11111121111111112111111111112/27ブリガアルタ11/7マラムデール11/4コンフィアンサアリス=紗良・オット(ピアノ)文・飯尾洋一 アリス=紗良・オットのピアノの音を初めて聴いたのは、CDデビュー直後の2008年のこと。以来、リサイタルや協奏曲など、折に触れてその演奏を聴いてきたが、デビュー当時よりも現在のアリスのほうが格段に興味深いピアニストになっている。 ベートーヴェンやリストといった正統派のレパートリーを奏でる一方で、既成のクラシックの枠にとらわれないジャンル横断的な活動にも挑む。ロリン・マゼールやパーヴォ・ヤルヴィといった世界的な巨匠指揮者とも共演すれば、アイスランド出身のポスト・クラシカルの才人オーラヴル・アルナルズとのコラボレーションも果たす。今の若手ピアニストで、これだけ冒険心に富んだ才能が何人いるだろうか。 アリスの演奏の魅力は、まず伝統的な様式観に束縛されず、才気煥発するインスピレーションにあふれたところだろう。ベートーヴェンのような重厚な作品からも、清新でみずみずしい音楽を紡ぎ出す。しかし解釈が奔放すぎて音楽のバランスが崩れるようなことは決してない。 そして、ピアノの音色はブリリアントで鮮やか。強奏時であっても、どこか明るく、透明感を感じさせる。若手ピアニストにはヴィルトゥオジティ(妙技、名人芸)で聴衆を圧倒する人も少なくないのだが、彼女はそういったタイプではない。強靭な指のメカニックで唸らせるのではなく、表現力で音楽の本質に迫ろうとするピアニストだと思う。 そんなアリス=紗良・オットが来たる9月のリサイタルでとりあげるのは、グリーグとリスト。ノルウェーを代表する作曲家グリーグといえば、民族色豊かな北欧情緒が聴きもの。アリスの手にかかれば、ぐっと洗練されたグリーグになるかもしれない。そして、リストのピアノ・ソナタは絶頂期の傑作。技巧的であり、思索的でもあるこの偉大な作品にどう立ち向かうのか。これまで積極的にリスト作品に取り組んできた彼女だけに、忘れがたい感銘を与えてくれるにちがいない。3Entertainmentアリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル次世代を担う気鋭のピアニスト、 アリスが弾く“北欧のショパン”

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