SIGNATURE2016年07月号
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alt 三つ子の胃袋百までも、砂糖を使わないスイーツ231m    娘さんの喘息をきっかけに、マクロビオティックを取り入れているというめぐみさん。保育園の給食調理人、イタリア留学などを経験し、マクロビオティックに行き着いた彼女は、現在、鹿児島で『コトコト料理教室』を主宰している。ただし、ストイックではなく、肩の力を抜いた寛容なマクロビアンなのだそう。子供たちのためにどのような離乳食・幼児食を作っているのか拝見させていただいた。まず、マクロビオティックの基本である穀物。マクロビオティックでは、陰陽的に中庸であるとされる穀物をしっかり摂ることが大事と考えられている。とりわけ玄米が推奨されているが、栄養バランスに優れているとはいえ、赤ちゃんの胃腸では受け付けられないことも。めぐみさんは、圧力鍋で炊いた玄米を潰してクリーム状にしたものを、様子を見ながらあげていたという。もちろん、玄米が苦手な子には、分つき米や普通のお米でもかまわない。 「離乳食を卒業する頃には、子どもたちは海苔巻きやおにぎりを食べたがります。私は、ラップを使わない素手派。お母さんの素手で握ったものを食べて、少しずつ免疫をつけながら強い子に育ってほしいからです。喉に張り付かないために、小さな子には細かく切った海苔を表面につけてあげてください」海苔巻きが好きな玲香ちゃん(1歳3か月)がお気に入りの、もうひとつの「手づかみ食べメニュー」が、根菜スティック。野菜本来の自然の甘みを引き出す「水無し炊き」(少量の水を加えて野菜の水分で煮る方法)で調理した根菜は、野菜本来の味と歯ごたえがある。子供だけでなく大人だって、やっぱり、甘いものはRice & Rice48文・にむらじゅんこ温故知新のマクロビ流幼児食

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