SIGNATURE2016年10月号
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  その強烈さは情熱から来るのか、これほどの長い歴史と豊かな伝統を誇る場所はない。築地は人々の生活に密接に関わり、1日に2500万人もの人々に食を提供している。とにかく強烈だ。テオドール・ベスター|ハーバード大学教授、専門は人類学と日本研究。東京を専門とする現代日本社会文化研究者として、都市文化、市場、食文化、水産業、ポップカルチャーなど幅広いテーマで研究、著作を行う。1989年から17年にわたって築地魚市場の取材を行い、経済や流通、食文化など、その全貌を文化人類学的な見地から描いた大著『築地』(木楽舎刊)を上梓。原書は、「アメリカ人類学協会経済人類学部門 2006年最優秀賞」ほか多数の賞に輝く。 35Theodore C. Bestorハーバ―ド大学教授、『築地』著者

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