SIGNATURE2016年10月号
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愛のささやきとともに贈られるジュエリー。言葉だけでは紡ぎきれない愛情を高貴な石に託して、ナポレオン・ボナパルトはジョゼフィーヌに、オーストリア・ハンガリー帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世はエリザベートに、そしてモナコ公国大公レーニエ3世はグレースに、それぞれどんな想いを込めたのだろうか……。フランス史にその名を残すナポレオン・ボナパルトの愛を一身に受けた皇妃・ジョゼフィーヌは、1780年に創業したショーメの初代ミューズだった。カリブ海に浮かぶマルティニーク島に生まれ、自然の美しさに抱かれて育った彼女は、嫁ぎ先のフランスでも自然の魅力を忘れず、身につけるジュエリーにも、華やかさやエレガンスに加え、柔らかく軽やかでたおやかな表情を求めた。愛する妻の趣味を汲んでナポレオンがショーメにオーダーしたジュエリーに瞳を輝かせたジョゼフィーヌ。やがてショーメはジョゼフィーヌとフランス宮廷の御用達となり、皇帝夫妻の愛のシンボルを創造するメゾンとして名声を博した。 「ジョゼフィーヌ」コレクションは、尽きることのない愛とポエティックでフェミニンなエレガンスを象徴し、メゾンの初代ミューズを称えて誕生した。クッションカットルビーやペアシェイプカットのサファイアをセットした2つのリングは、凛とした美しさが柔らかなフォルムにより一層際立ち、どこまでもフェミニンな仕上がりで、女性の指を美しく官能的に彩る。胸元のチャームがかすかに揺れるペンダントは、庭園の花が開く様子を思い起こさせる。豪奢であるが格式張ったパリの宮廷から逃れて、自然美溢れる郊外のマルメゾン城を愛し、城の敷地にしつらえた牧歌的な英国式庭園の散策を好んだジョゼフィーヌのイメージそのものだ。エレガントなソワレで腕にまといたい、ドレスウォッチ。繊細なレースを彷彿させるフォルムに大小のダイヤモンドを惜しげもなくちりばめて圧倒的な輝きを描き出すと同時に、細いサテンベルトが、たおやかで華奢な表情を加え、ふんわりした気品に溢れたジュエリーウォッチを生み出した。さらに、ラック・ダムール(愛の結び目)をテーマに、想いを伝えるジュエリーとして人気の高い「リアン・ドゥ・ショーメ」コレクションからも、新作が登場。マザーオブパールのダイヤルをゴールドやダイヤモンドのベゼルが縁取る新デザインは、2サイズ全11種で「リアン・ドゥ・ショーメ」の新たな魅力を語る。ショーメが描く愛は、時代を超えて女性の人生を輝かせてくれる。 56「ジョゼフィーヌ」エグレット・アンペリアル ウォッチプラチナとダイヤモンドが柔らかく優美なラインを形づくるウォッチに、サテンのブレスレット。12時位置上部の石は、サファイア、ルビー、エメラルドのヴァージョンも。9,300,000円(税抜)
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