SIGNATURE2016年11月号
51/74

chukkas1234  この英国で近代化されたポロが欧米や南米に広まった。現在、世界一のポロ大国として君臨するのは、アルゼンチンだ。試合は4人ずつの2チームが対戦。マレットと呼ばれるスティックで球を打ち、相手ゴールに入れて得点を競う。7分間のゲーム、チャッカ()を6回行い、試合時間は90分程度。それぞれのプレイヤーが攻撃や守備の役割とポジションを担う。ちなみに、選手が着る襟付きのシャツがポロシャツの語源であることは周知のとおりだ。 現在、英国には70のポロクラブがあるが、その中でもヨーロッパ最大級の名門クラブが「ガーズ・ポロクラブ」である。エジンバラ公が会長を務め、ポログラウンド10面と一流のホスピタリティを誇るクラブハウスを所有。シーズン中には多数の大会を開催し、特にカルティエが主催するクィーンズカップはポロマッチの最高峰に数えられる。最終日の決勝戦は、毎年ドレスアップした紳士・淑女が集まる英国の社交イベントのひとつだ。その野外パーティのような雰囲気に憧れて、ポロ観戦に赴く人が増えているという。英国の伝統と文化に深く根付くポロ競技の人気は、今後ますます高まっていきそうだ。Information 1Information 2女王自ら優勝トロフィーを贈る栄誉ある大会。一般席は意外に安価で、ピクニックを持参しても愉しめる。65今秋にグランドオープンを予定する『東京クラシッククラブ』は、ゴルフの帝王、ジャック・ニクラスが名誉発起人を務める日本初の本格的なメンバーシップクラブ。ニクラス設計のゴルフコースほか、クラインガルテンや乗馬クラブも併設。将来はポロ競技の開催も視野に入れている。豊かな緑に囲まれて、家族やメンバーと共にクラブライフを満喫してみては? 詳しくは、東京クラシッククラブ事務局(電話03-6804-1606 http://tokyo-classic.jp)までお問い合わせください。人馬一体となってポロフィールドを駆ける瞬間をとらえたリヤドロのポーセリンアート。騎手と馬のたくましい筋肉の動き、ユニフォームの皺に表れたスピード感と、細部にまでリアリティを追求したアートピースとなっている。お問い合わせ リヤドロブティック銀座本店 電話03-3569-33771.緑に囲まれた競技場はサッカーグラウンドの約9倍。体高150cm前後のポロポニーを操りギャロップで駆け抜けていく姿は圧巻だ。2.開会式と授賞式には正装した楽隊が登場。試合は場内アナウンスの実況解説つき。3.クラブハウスに入れるのはメンバーとVIPゲストのみ。クラブ内のレストランでは一流シェフのランチを楽しめる。4.ポロ観戦の定番ドリンクはシャンパン。曇空の下、おしゃべりや社交に花が咲いた。取材協力:Guards Polo Club, Smith's Lawn, Windsor Great Park, Egham, Surrey TW20 0HP UK Tel:00-44-1784 434212http://www.guardspoloclub.com/写真・富岡秀次 文・安藤久美子ポロ競技も視野に。本格的メンバーシップクラブが日本に初登場躍動する人馬のアート

元のページ  ../index.html#51

このブックを見る