SIGNATURE2017年01_02月号
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にしあまね 「美術」という言葉は、近代日本において誕生した言葉だ。「ファインアート」の訳として哲学者の西周が創ったとか、ウィーン万国博覧会のために日本政府が考案したとか、諸説あるが、明治初期に使われ始めた言葉だったことは間違いないだろう。ベトナムは、この「美術」という漢字表記をアルファベット表記にし、「Mミーy tトhゥアuッaトtう新語を定着させていった。この新語が人々に認識されていくようになるのは、ハノイで開校されたインドシナ高等ボザール美術学校が創設された1925年以降。「ボザール」という名称は、ルイ14世治世下に整えられたフランスの絵画彫刻アカデミー」といサイゴンの街並みは、西洋文化への傾倒と模倣から始まった。この街の絵画や彫刻も、模倣・折衷・創造と、同様のルートを辿っていった。一味違うサイゴンを知るために、アートを巡る旅に出かけよう。36Sophie's Art Tourhttp://sophiesarttour.com+84 1218303742現金のみ右:ベトナム漆画の開拓者の一人、グエン・ザー・チーの漆画「春の庭園」の一部。左:ソフィーズ・アート・ツアーのスチューさん。伝統工芸から最新アートまで、わかりやすい英語で詳しく説明してくれる。ツアーは数種類あるが、どれも一日100USドルが目安。裕福な中国商人の邸宅として1920年代に建てられたこの美術館も、インドシナ建築。ゴシック的尖頭アーチ、スパニッシュ風バルコニー、コリント風の柱などが、中華的な装飾に溶け込み、ファサードには屋根瓦が配されている。床に敷かれたタイルは、1920年代当時のオリジナル。 Bao tang My Thuat HCMC97 Pho Duc Chinh, District 1, HCMCSpecial FeaturePhong cach Sai GonChu,o,ng 2誕美生術のと歩みソフィーズ・アート・ツアーホーチミン市美術館

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