SIGNATURE2017年01_02月号
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重筆要がな理場想面だで。の契署約名やは条、約今ので締も結万時年の豊かな筆致の署名は、後世へと名を残す。一方、ビジネスではボールペンが大活躍し、複写式の契約書に記した文字はそれぞれの手元へと渡っていく。スーツの胸元に挿された一本のペン。日常生活にまで深く結びつく実用品だからこそ、胸ポケットから覗く信頼と洗練の姿がその人自身の個性を際立たせ、知的な人間像を浮かび上がらせるのだ。スワロフスキーのクリスタルをキャップのトップに抱いた万年筆とボールペン。ボディには工芸品のような彫刻が施されている。これはアメリカの老舗ブランド、クロスが世界三大都市をテーマに、「ピアレス125スペシャルエディション」として製作した高級シリーズ。ピアレスはクロス初の万年筆で、発表は1889年。「ピアレス125」は誕生125年を記念したシリーズで、今回はさらに意匠を凝らし、独自のデザインを加えている。23金ゴールドプレートはロンドンのビッグベ    ン、プラチナプレートはニューヨークのクライスラービル、マットブラックは東京のスカイツリーと、それぞれの都市のシンボルがペン全体に緻密に描かれている。キャップにはブランドアイコンの円錐形「コニカルトップ」を頂き、ここには各都市の緯度と経度を刻印。各都市をみごとな手際で表現している。万年筆のペン先はすべて18金貼りのデザインと書き味にこだわった幅広サイズ。直径13・2ミリの太軸のボディは握りやすく、42・5グラムのほどよい重量感が手に負担をかけない。クロスの創業は1846年、米国のロードアイランド州プロビデンス。170年の歴史は米国における筆記具の革新の歴史でもある。「繰り出し式ペンシル」やボールペンの原型「スタイログラフィックペン」の発明など、デザインと機能の分野で数多くの特許を取得。世界の筆記具の発展に多大な貢献を果たしてきた。紙の上をなめらかに舞うような書き心地は圧倒的。機構上永久保証で「滑らかに書く」という筆記具の基本機能を約束している。最高級ライン「ピアレス125」エグゼクティブのためのスペシャルエディションロンドン(23金ゴールドプレート)万年筆75,000円、ボールペン49,000円/ニューヨーク(プラチナプレート)万年筆72,000円、ボールペン46,000円/トウキョウ(マットブラック)万年筆69,000円、ボールペン43,000円(すべて税抜)。日本橋髙島屋の文房具売り場のクロスコーナーでは、本品ふくめクロスの商品が豊富にそろう。お問い合わせ クロス・オブ・ジャパン 電話03-6264-9697www.cross-japan.com45写真・大志摩 徹 文・松尾千鶴子Photographs by Toru OshimaText by Chizuko MatsuoCROSS

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