世界中のセレブリティが愛用する角型のドレスウォッチ、ジャガー・ルクルトの「レベルソ」が２０１６年、誕生から85周年を迎えた。レベルソは、そもそもは乗馬しながらスティックでボールを操り、ゴールに入れて得点を競うポロ競技のためのスポーツウォッチだ。１９３１年当時、時計の風防は現在のサファイアクリスタル製ではなく、壊れやすいミネラルガラス製だった。そのため、競技中に風防が割れないよう、着けたままでケースの表側と裏側を即座に入れ替えられる独自の二重反転式のケースが開発・採用された。その結果、レベルソは表と裏「二つの顔」を持つことになった。さらにジャガー・ルクルトはこの仕掛けを活用し、新しい機能と価値を実現した。レベルソは、ほかにはない特別な魅力、つまり「自分のものにする喜び」を備えた腕時計になったのだ。そのひとつが「自分だけの腕時計」を持つ喜び。ケースの裏側に何もないシンプルモデルにカスタムオーダーでエングレービング、ペインティングを施すことで、そのレベルソは世界で唯一無二、あなただけの特別なアイテムになる。さらにもうひとつが、1本の腕時計を「2本の腕時計」として使えるという喜び。表と裏に異なる文字盤を備えるモデルでは、着けるシーンやその時の気分に合わせて「顔を変える」ことができる。またデュアルタイムなど特別な機能を備えたモデルでは、表と裏に表示が振り分けられており、シンプルな顔のままスマートにその機能を活用できるのである。右ページの「レベルソ・ワン・デュエット・ムーン」は、シーンや気分に合わせて二つの顔が使――レベルソ誕生85周年スイスを代表するマニュファクチュール、ジャガー・ルクルト。1833年に始まるその歴史の中で最も愛されているのが角型ケースの「レベルソ」。その特別な魅力を紹介しよう。二つの顔を持つ時計46REVERSOONE DUETTO MOONRef.Q3352420 Photographs by Hiroyuki Kodera Text by Yasuhito Shibuyaレベルソ・ワン・デュエット・ムーン／1930年代の女性用レベルソを彷彿させる縦長ケース、表側に手描き風のアラビア数字、ブルーのドーフィン針、サンレイ・ギョーシェ仕上げの文字盤を備えたエレガントなダブルフェイスモデル。手巻き、18KPGケース、アリゲーターストラップ、40.1× 20㎜、パワーリザーブ約38時間、3気圧防水、2,700,000円（税抜） Jaeger-LeCoultre
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