SIGNATURE2017年01_02月号
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神戸に来たら「一度は食べてみたい」と誰もが思う神戸ビーフ。洋食店やステーキ専門店が多い中、神戸ビーフを使った洋食とステーキの両方を楽しめるのが、ここ『伊藤グリル』だ。 店の歴史は古く、欧州航路のコックを務めた初代が陸に上がり、ハイカラな街・神戸に開店したのは1923年(大正12年)のこと。イギリスのホテルでも料理留学の経験を積み、ヨーロッパ仕込みの煮込み料理とステーキが評判となる。三代目は初代の味を守りつつステーキの焼き方を炭火焼きに変え、炭の直火で余分な脂を落としながら煙をまとわせ焼き上げるチャコールステーキを考案。当代の伊藤享治さんは神戸ビーフと黒毛和牛の両方を使い、代々のレシピを受け継ぎながら正統派の味を提供している。 「うちの店の看板メニューといえばステーキとシチュー。いい肉はすぐにやわらかくなるのでシチューの煮込みはあまり時間をかけず、肉本来の旨みを濃厚なソースで召し上がっていただきます」。こだわりのソースにはホテルに勤めた時代の経験を活かし、酸味のあるトマトペーストと仕上げに加える甘みのある淡路産の玉ねぎで、バランスのよいシチューに仕上げている。ランチタイムはすべての料理にサラダや昼   スープなどがつき、かなりのお得感。中華街の一角にあり、散策やショッピングが楽しめる旧居留地や元町からも近く、旅人や一人客でも気軽に伝統の味が楽しめる。ソースで味わう老舗洋食57日本の食文化を応援します。上右から時計まわり:やわらかなバラ肉ともも肉をソースで味わう神戸ビーフシチュー3,600円。黒毛和牛の場合は2,800円。ランチはスープ、サラダ、パンかライス、コーヒーか紅茶がつく。/素材とソースを大事にする四代目の伊藤さん。/ステーキに使う肉を分厚くカットし、細かいパン粉をつけ、少ない油で揚げ焼き風に仕上げたビーフカツレツ3,800円。こちらにもシチューのソースがかかる。/欧州航路で鍛えた洋食レシピを代々受け継ぐ老舗。下:神戸ビーフとは兵庫県内産の黒毛和牛(但馬牛)で他県産の血が入っていない純潔種の中からさらに厳選した牛肉のこと。神戸牛ステーキ13,250円。昼は要予約。(すべて税抜)住所:神戸市中央区元町通1-6-6電話:078-331-2818営業時間:11:30〜14:00(L.O.)、17:30〜20:00(L.O.)水曜定休 http://itogrill.com/欧風料理とステーキで神戸牛を堪能伊藤グリル

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