1868年(明治元年)の開港以来、人、モノ、コトで賑わう街、神戸市三宮で開催されている「神戸別品博覧会」。NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」が決定したことを受け、神戸の魅力を改めて発信するために企画されたイベントである。〝べっぴん〟とは美しい女性を表す言葉だが、〝別品〟と書き、〝特別によい品〟という意味を持つとのこと。会期中は神戸を応援する企業と気鋭のクリエイターたちがタッグを組み、神戸ならではの新ブランドや新商品などの〝別品〟を展示販売している。 「別品博覧会はアーティストと企業が一緒になって新しい価値観を創り上げる新しい試みです。生み出されたブランドや商品は一過性のものではなく、不変の価値を持ったもの。継続して神戸ブランドとして根づいていくものを目指しています」と、語ってくれたのは実行委員会のメンバーの一人である『松意匠店』代表取締役の松井耕平さん。地元の洋菓子メーカーやワイナリーと書家のコラボレーションや、スポーツメーカーとデザイナーによるウェアの共同開発など、神戸にあるおいしいもの、おしゃれなもの、優れたものを新しい商品、ブランドに創り上げ、アピールしている。ダイナースクラブが協賛する、2017年5月までの期間限定イベント。日々変化し、進化する神戸の〝べっぴんさん〟に出合える。60左:ダイナースクラブは協賛企業として参加。右:アシックスとアンリアレイジ、ケイスケカンダの共同企画によって生まれたジャージー素材のジャケット86,000円(税抜)。スポーツウェアでもビジネスウェアでもない新アイテムとして注目される。左:地元のFM局「Kiss FM KOBE」も賛同。中:明治から昭和にかけて世界的総合商社だった『鈴木商店』の薄荷を継承する『鈴木薄荷』の新商品「別品 薄荷珈琲」2,500円(税抜)。神戸のデザイナー・有田真一氏が伝統的なロゴに新たなアレンジを加えている。右上と下:最上階の『フルーツパーラー別品堂』では神戸の人気パティスリー『トゥーストゥース』のオリジナルのスイーツや洋食ベースのランチが楽しめ、着物姿のスタッフが対応してくれる。神戸の新たなブランドを発信する博覧会が開催中。民間企業と行政が共に創り上げる、神戸ならではの“べっぴんさん”に出合える。神戸スタイル展も同時開催神戸別品博覧会会場の3階では、神戸の開港から現在にいたる文化とライフスタイルの変遷や、神戸ならではのファッション産業の歩みを写真を中心に紹介する「神戸スタイル展」も開催中。改めて知る神戸の街のハイカラな魅力は、実に興味深い。 Information 神戸別品博覧会住所:神戸市中央区三宮町2丁目11-3会期:2017年5月7日まで(12月31日・1月1日休み) 11:00〜20:00http://beppin-expo.com/速報!東京・伊勢丹新宿店本館1階でも、2017年1月25日〜31日に「神戸別品博覧会」が開催されます。神戸の“べっぴんさん”がそろう愉快な展覧会神戸別品博覧会、開催中
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