1200年余にわたる歴史を持つ京都。旅人はそれぞれに想いを秘め、古都の息づかいに触れようとこの街を訪れる。平安期より変わらぬ佇まいで人々の祈りを受けとめる仏像、数百年もの間脈々と受け継がれてきた工芸品、数寄者好みの茶室や露地……。この街の愉しみ方は、訪れる人の数だけある。そんな古都をより深く愉しむ術の一つが、佳き宿に泊まることだ。デジタル版シグネチャーの〈京都〉カテゴリーページ「ダイナースクラブと行く京都」では「古都の静寂京の隠れ宿」と題して、数多ある宿泊施設の中から、10部屋以下の小さな宿を厳選。名だたる文人たちが愛しじました花街の料理旅館から、細く奥へと続く京ならではの間取りを持つ町家の一軒宿、有名建築家が手がけた瀟洒なホテルまで、古都の時間に静かに耽ることのできる極上の宿を紹介する。部、古くは扇の工房が集った町にある、懐石数寄屋の宿『要庵西富家』。世界の一流ホテルやレストランが加盟する協会「ルレ・エ・シャトー」において、京都で唯一加盟が認められた1873年(明治6年)創業の老舗旅館だ。かすかな薫香に包まれる小さな玄関からは想像もつかないほど、奥に深く広がる宿。2階建ての館には、一室ごとに趣が異なる7つの客室がゆったり配されている。いずれも本間に加え、次の間や踏込間などを有するスイートルーム仕様。竿縁天井や明かり欄間など、数寄屋造りかなめあんにしとみやのさりげない意匠が、旅の緊張を解いてくれる。雪見障子の向こう側には、客人のために調えられた坪庭が。備え付けられた檜風呂にゆっくり浸かり、庭を眺めるのも心地よい。朝、目覚めた後に窓を開け放ち、朝露に濡れる苔を眺めればまた格別だ。宿の愉しみといえば、食もはずせない。『要庵西富家』では、遊び心あふれる京懐石が、料理に花を添える器とともに供される。主人曰く「懐石の世界に遊ぶキュイジーヌ」。機知に富む演出、それでいて「くずし過ぎない」確かな味わいを求め、他の宿から訪れる客もいるという。主人や女将の声を交えながら、隅々に よ つらい」の魅力を紹介する「古都の静寂まで注目し、その宿の「もてなし」「し京の隠れ宿」。穏やかな空気に包まれ、古都の滞在を忘れられないものにしてくれる至極の宿を、次の京都滞在に備えてぜひチェックしていただきたい。また「ダイナースクラブと行く京都」では他にもさまざまな切り口で京都の魅力をお届けしている。 「京のグルマンが愛する店」では、老舗の名店から知る人ぞ知る一軒まで、京の人々が愛し、通い続ける幅広いジャンルの料理店を紹介している。碁盤の目のように市内を走る通りを一筋ずつ巡る「まるたけえびす新発見」では、そこに住まう人や店のたたずまいなどを通して、京都の真髄の一端に触れることができるだろう。 「季の甘み」では、季節や行事と密接に関わりを持ち、人々に愛されてきた京菓子を取り上げている。 「ダイナースクラブと行く京都」で、また一つ新しい京都の顔に出合ってほしい。極上の宿で、古都を深く愉しむ97デジタル版シグネチャーへのアクセス、新連載「古都の静寂 京の隠れ宿」はこちらから!わらべうたに歌われた京都の「碁盤の目」の通りをぶらり散歩。季節ごとの祭礼や行事、風習と密接に結びついた京菓子の魅力を紹介。デジタル版 シグネチャー検索写真はすべてイメージです「京のグルマンが愛する店」老舗から気鋭のシェフが腕を振るう話題の店まで、古都の味覚に出合う。「まるたけえびす新発見」「季の甘み」11月28日公開の第1回は、京都の中心http://www.diners.co.jp/ja/sig/478/デジタル版シグネチャーへのアクセスはこちらから!KYOTO Contents for“Digital”Signatureご好評をいただいている京都コンテンツの連載も併せてご覧ください。
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