SIGNATURE2017年03月号
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写真・岡村昌宏 文・高木教雄 高級店が居並ぶ銀座・並木通りに昨年11月25日、新たなブティックがオープンした。ジュネーブを拠点とする時計メゾン、ロジェ・デュブイの直営店である。日本初の旗艦店のオープニングを見守るため、スイス本社からジャンマルク・ポントルエCEOも来日。しかも2017年の新作モデルを携えて、限られたメディアにいち早くお披露目するというサプライズ付きでである。 「手作業による仕上げと装飾とを厳格に定めるロジェ・デュブイは、精巧なだけでなく、外観と機械との審美性も重んじる伝統的なジュネーブスタイルの継承者であると同時に、素材や機構で時計を進化させたパイオニアのひとつだと自負しています。ですから、毎年のように世界初にチャレンジすることはブランドとしての義務なのです」 新たな世界初は、素材であった。2013年に誕生した、傾斜して設置した4つのテンプに調速を統合する独自の〝クアトゥオール〞が今年、時計界初の新素材コバルトクロームのケースに載せられたのである。 「宇宙工学で使われる素材で、軽く、傷がつきづらく、アレルギーフリーと、時計ケースとして優れた特性を持っています。素材も機構も極めて特殊で特別な、このようなモデルは、お客様に対してテクニカルに関する十分な説明が不可欠。その役割を果たすのが、ここ銀座ブティックなのです」 海外の直営店で先行するオーダーメイドサービスを、銀座でも準備中だという。 「お客様とより親密で、よりラリティ(希少)なサービスを提供していきます」57上が世界初の素材を用いた「エクスカリバー クアトゥオール コバルト マイクロメルト」。世界限定8本。48,500,000円。9月発売予定。下は、昨年登場した「エクスカリバー スパイダー オートマティック」の新色。ブティック限定。7,850,000円。入荷時期未定。共に税抜予価。上:ゆったりしたソファが置かれる、銀座ブティックの商談ルーム。ウッディで落ち着いたインテリアだが、よく見ると壁の棚がスケルトンムーブメントを象っていて、アバンギャルドな個性も忘れていない。下右:フレームがランダムに交差し、重なる特徴的なファサードが目を引く。これもまた、メゾンのアイコンである星型のスケルトンムーブメント=アストラルスケルトンがモチーフになっている。下左:2011年よりロジェ・デュブイを率いるジャン=マルク・ポントルエCEO。現在、時計市場は苦境の入り口にあり、多くのブランドが低額モデルにシフトしている。「しかしロジェ・デュブイは、その逆を行きます。これら2作以外も、すべての新作は、デザインと機構に凝った、希少な高級モデルばかりです」。Photographs by Masahiro Okamura(Crossover) Roger DubuisInformationMarch 2017 No.599ロジェ・デュブイ 銀座ブティック住所:東京都中央区銀座6-7-19営業時間:12:00~20:00電話:03-5537-5317 水曜定休お問い合わせロジェ・デュブイ電話03-4461-8040{}=Text by Norio TakagiInformation For Enjoying Life Special2017年最新作が銀座旗艦店に

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