ト歌ーマ声スが、教教会会少内年を合唱包団みの込透むき。こ通るこライプツィヒは、J・S・バッハをはじめ、世界に名だたる音楽家たちの息吹を、今も感じさせる街。また、古くから通商で栄えたライプツィヒは、ドイツ国内で、コーヒー文化がいち早く市民層にまで定着した街としても知られる。「日に3度のコーヒーを欠かせば、苦しさのあまり干からびた山羊肉のように萎んでしまう」といった詞に、バッハが曲をつけた『コーヒー・カンタータ』は、当時の世俗が生んだコーヒー熱を題材にした喜劇である。市内には現在も数多くのカフェがあり、コーヒーを楽しむ人々の姿が、音楽と同様に街に溶け込んでいる。 そんなライプツィヒで学生時代を過ごしたゲーテが足繁く通ったのが、1525年創業の『アウアーバッハス・ケラー』という酒場だ。彼はそこで、ドイツに古くから伝わるファウスト博「いつも努力して励む者、 その者を私たちは救うことができます」音楽とカフェの街、『ファウスト』を生んだ酒場『ファウスト』より上:カフェは社交場として文化を育み、作曲家・テレマンやバッハはライプツィヒのカフェで演奏会を開いた。現在も街には数多くのカフェがある。左2点:『ファウスト』の作中に登場する「アウアーバッハス・ケラー」。看板メニューは18世紀のレシピに基づいた子牛のタルタル。バッハ、メンデルスゾーン、シューマンが活躍し、ワーグナーが生まれたというライプツィヒの街中には、音楽の余韻が漂っている。トーマス教会少年合唱団の透き通る歌声は、一度聞いたら耳から離れない。42ライプツィヒLeipzig
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