RISAWA(6位、東京・南青山)』をはじめ、 さる2月21日、タイのバンコクにおいて、2017年度の「アジアベストレストラン50」のアワードが開催された。ダイナースクラブも協賛するこのアワードには、アジアはもとより世界各国から100を超えるメディアが参加。 会場となったバンコクの『Wホテル』の会場には、受賞レストランのシェフや審査員を含め500人以上が詰めかけた。注目の1位は、タイ・バンコクのインド料理店『ガガン(G3年連続で「アジア」と「タイのベストレストラン」の2つのタイトルを手にした。今回は『ガガン』以外にも、タイからは計8軒のレストランがリスト入りを果たし、うち4軒がリスト初登場という躍進ぶりだった。このアワードのバンコク開催は昨年に続いて2回目だが、少なからず開催地の優位性という後押しも示したかたちだ。 その状況下で日本のレストランは、『NA9店がランクインを果たした。なかでも特筆すべきは、昨年の37位から本年11位にジャンプアップした東京・神宮前の『傳』だろう。『傳』は、今年度から新たに設立された「アートオブホスピタリティ賞」も受賞した。また、昨年「注目のレストラン賞」に選ばれ、文字どおり期待されていた『フロリレージュ(東京・神宮前)』は、リスト初登場で14位にランクインするという快挙を成し遂げた。その他、個人に与えられる部門賞のひとつ、「アジアのベストパティシエ賞」に東京・銀座の『レストランエスキス』のシェフ・パティシエ、成田一世氏が選ばれた。 今年度は、50リストのうち10店舗が入れ替わる大混戦であった。美食で沸騰するアaggan)』が受賞。しのぎ昨年に引き続きバンコクの『W bangkok』が会場となった。30近い国と地域が対象となるこのランキングに、日本は国としては最多の9店舗がランクインを果たした。その他、8店舗のタイをはじめ、9の国と地域のレストランが選ばれた。初登場でいきなり14位。『フロリレージュ』の川手寛康シェフは、各国のメディアも注目する次世代のスターだ。11位の『傳』は、今年から設立された部門賞「アート オブ ホスピタリティ賞」にも輝いた。文・中村孝則日本のトップ、5年連続で『NARISAWA』が受賞。成澤由浩シェフには、各国の料理人たちも絶大な信頼を寄せる。3年連続でアジアの頂点に立った、バンコクの『ガガン』。シェフのガガン・アナンド氏は喜びを全身で表現。Text by Takanori NakamuraASIA’S 50 BEST RESTAU■NTS 2017“美食のアカデミー賞”のアジア版とも言えるアワードが、先ごろバンコクで盛大に開催された。観光の行方も左右するだけあり、各国が鎬を削りあった。10店舗が入れ替わる、その白熱のランキングを現地からレポートする。64アジアベストレストラン50 2017バンコクの『Gaggan』が3年連続1位に!
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