かに日本人の傾向かもしれない。日本酒をグローバルな嗜好品としていくためには、アグレッシブな方法も必要だろうと若き杜氏は考える。 しかしこうしたことを語りながらも、彼には日本を代表するとか、天栄村を牽引するといった勇み立ったところがまったく見られない。「たくさんの人に天栄村に来てほしい。自分たちの造る日本酒は、そのひとつのツールに過ぎない」とこともなげに続ける。先代に倣って、最低でも60歳まではこの仕事を続けないと、見えてくるものも見えてこないだろうとまで言う。 酒蔵の仕事というのは、つねに何かを準備する仕事だ。その仕事にはいくつもの時間のスパンがあって、それらが同時進行している。明日早朝に洗う米の準備をしながら、来年春に完成させる酒のことを考える。秒単位で浸漬時間を確認しながら、10年後に完成予定の設備について考える。30年後の自分を、蔵の将来を考える。 33歳の若き杜氏が、先進的でありながらあれが阿多多羅山、あの光るのが阿武隈川。ここはあなたの生れたふるさと、あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒庫。 ││高村光太郎「樹下の二人」より気負うことなく物事をとらえることができるのは、彼のもって生まれた性格はもとより、蔵に内在する時間によるところが大きいのかもしれない。あるいは天栄村という村のもつ力……。さかぐら 日本の食文化を応援します。ダイナースクラブ協賛 左：2016年の授賞式の様子。日本酒に造詣が深い中田英寿氏や日本酒ファンという又吉直樹さんがプレゼンターとして登壇した。右：各部門のGOLD１位受賞酒。醪を布袋に入れて吊るし、圧をかけず、自重のみで自然に滴り落ちる酒の雫を集める搾り「袋吊り」で造られる希少な雫酒。この袋取り雫酒を、タンクに貯蔵せずに斗瓶に入れ（斗瓶取り）１週間から数週間熟成させることで、味が締まり旨みが増していく。63【注意事項】●参加者は抽選で決定します。●電話でご参加が確定された後のキャンセルは お受けいたしかねます。あらかじめご了承ください。●当選結果のお問い合わせはご遠慮ください。●20歳以上の方がご参加いただけます。●非会員の方だけでのご参加は承れません。●天変地異、その他やむを得ない事由により、 内容の変更や開催を中止する場合があります。開催日時：2017年6月5日（月） 19：00～21：00（18：30受付開始） （着席形式）会場：グランドハイアット東京（六本木） グランドボールルーム【 応募方法 】応募締切日：2017年4月24日（月）12345「 SAKEコンペ」と入力し、＊受付完了のご案内は、自動返信されるお問い合わせ受付番号の お知らせをもって代えさせていただきます。ダイナースクラブ ウェブサイト（www.diners.co.jp）からクラブ・オンラインへサインオン。 クラブ・オンラインのトップページ左上にある「メッセージボックス」をクリック。画面中央右側の「新しいメッセージを作成する」をクリック。件名から「会員向けサービス」を選択。「 送信する」をクリックしてお申し込みください。【当選のご連絡 】抽選後、当選された方にのみお電話でご連絡します（ご登録のご自宅、または携帯電話）。2017年5月15日（月）から当選者へのご連絡を開始し、当選者を確定後、5月23日（火）に招待券を発送する予定です。SAKE COMPETITION 2017授賞パーティーのペア招待券をプレゼント本記事でご紹介している「廣戸川」の松崎酒造店は、昨年のSAKE COMPETITIONにおける「ダイナースクラブ若手奨励賞」の受賞蔵です。ダイナースクラブは、昨年（2016年）から、日本の食文化の継承と発展に尽力する取り組みをサポートする「日本の食文化応援プロジェクト」を推進しており、SAKE COMPETITIONへの協賛もその一環。本年も協賛し、「ダイナースクラブ若手奨励賞」の贈呈を行います。SAKE COMPETITIONは今年で6回目、上位入賞酒がまたたく間に市場で品薄になるという世界で一番美味しい日本酒を決める品評会です。今年は、昨年の5部門に加え、発泡清酒部門、ラベルデザイン部門が新設され、さらに華やかに盛り上がります。この授賞パーティーのペア招待券を、４組８名様に抽選でプレゼントします。
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