写真・大志摩徹 文・渋谷ヤスヒト パルミジャーニ・フルリエは今、時計愛好家から熱い視線を浴びているブランドだ。 創業者で時計師のミシェル・パルミジャーニ氏は1970年代から歴史的な時計やオートマタの修復に取り組み、世界の第一人者となった。そしてこの過程で彼は、過去から現在まで500年を超える時計作りの技術とノウハウ、デザインに関する深い造詣を得た。 「過去の名品の修復は、製作者との時空を超えた対話。彼らの精神と技術、作品の美しさを未来に継承すること。それが私の使命です」。そして1996年、この使命を果たすために彼が設立したのがパルミジャーニ・フルリエだ。創業20周年を迎えた昨年には、この原点を改めて確認。「未来に残す価値のある美しい機械式時計」作りに邁進している。 新作「トリッククロノメーター」は、旅先で拾った貝殻の黄金率（フィボナッチ数列）を元にデザインしたラグや、ギリシャ・パルテノン神殿の円柱の台座から想を得たゴドロンとモルタージュ（ローレット）装飾を施したベゼルなど、1996年に製作したブランド第1号モデルの基本デザイン、ディテールを継承・発展させたシンプルウォッチ。 眺めれば眺めるほど、秘められた美しさが発見できる、奥の深さに驚かされる腕時計だ。PARMIGIANI FLEURIERInformationAugust & September 2017 No.60454トリック クロノメーター WG ブラックダイヤル（右）と同RG ホワイトダイヤル（左）。自然界の「美の法則」黄金率に基づいてデザインされたケースに、完全自社製でCOSC認定の高精度ムーブメントを搭載したシンプルウォッチ。ケース裏からはその美しい姿も楽しめる。自動巻き、ホワイトゴールド、またはレッドゴールドケース、径40.8㎜、共に1,987,200円（税込）パルミジャーニ・フルリエ・ジャパン電話03-5413-5745{} Photograph by Toru OshimaText by Yasuhito ShibuyaInformation For Enjoying Life Special永遠の価値を秘めたシンプルウォッチ
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