SIGNATURE2017年12月号
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精緻なる技術に浸る時の愉悦という贈り物写真・大志摩徹 文・大川邦之 1917年、大正ロマンの風薫る日本に一本のスイス製腕時計が紹介された。端整で真摯なオーラがあるその時計は、新しい時代の呼吸を求めるセレブリティたちの評判を呼んだ。世界の高級時計の名門、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計だ。 ヴァシュロン・コンスタンタンはその後、日本市場に注目。素材、デザインなど、顧客の要望を取り入れて時計を製作、ユニークなジャパニーズスタイルの文字盤をも生み出した。日本のファンに愛されて今年で100年、この老舗マニュファクチュールはその記念に「トラディショナル日本100周年記念モデル」をしいオマージュだ。 段差をつけたベゼルからラグへの流麗なライン、繊細な手彫りギヨシェ仕上げのスレートカラー文字盤のゴールド製バトン型インデックス、ドーフィン型の時分針が完全自社製の内部機構に呼応して至高の時を刻む。熟達職人の技と情熱が、朝星を抱いた黎明の空にも似た色の文字盤に滲出する。どんな思いも寛容に受けとめ、ときめきの日を引き出してくれる、静謐だが力ある腕時計だ。 手巻き、18KWGケース、径38㎜、パワーリザーブ約65時間、3気圧防水、日本限定75本、2,997,000円(税込)お問い合わせ ヴァシュロン・コンスタンタンフリーダイヤル0120-63-1755マニュファクチュールの技に浸れる「トラディショナル 日本100周年記念モデル」。ジュネーヴ・シール取得。ネジを巻き上げるリュウズの感触が抜群だ。12時位置に100周年のサインが刻まれた特別限定モデル。2575本、限定製作した。日本へのうれPhotograph by Toru OSHIMAText by Kuniyuki OKAWAWhat’s new ? Watch & JewelryVACHERON CONSTANTIN

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