SIGNATURE2017年12月号
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クリュッグと同時期の1853年であるという。珠玉のピアノとして知られるそのスタインウェイを、気鋭のピアニスト・金子三勇士と新居由佳梨が華麗に演奏する中、ゲストたちにはクリュッググランド・キュヴェのマグナムが振る舞われた。まるで鍵盤の音色と泡からの香気が、五感で躍るような体感であった。 「きのこ狩り」をテーマにしたという第二会場には、さらに驚きが待っていた。ダイニングそのものが森の設えになっていたのだ。この日、料理を担当したのはクリュッグ・アンバサダーでもあるシェフの山田チカラ。アミューズからデザートまで、すべてがきのこ尽くしの料理だった。クリュッグの複雑な味わいときのことの相性がいいことは、通には知れた常識だが、スペインの名店『エルブリ』でも研鑽を積んだその斬新な料理の数々も、複雑なマリアージュが五感を揺さぶるのだった。そして、ここではジャズが待っていた。エリック・レニーニ・トリオの軽妙洒脱なセッションは、クリュッグのモダニティすらを際立たせるようであった̶̶。 官能は音符と泡の彼方へ。音楽と美食とシャンパーニュ。その余韻は官能のさらなる高みへと、私たちを導くのであった。みゆじ お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量で。第二会場では、エリック・レニーニ・トリオによるジャズの演奏が行われた。「クリュッグのエレガンスとフィネスは、今宵のジャズにこそ共鳴する」とオリヴィエもご満悦。お問い合わせ MHD モエ ヘネシー ディアジオ 電話03-5217-973653KRUG with Musicジャズもクリュッグも大切なのは、エレガンスとフィネスと、そしてハーモニーである。

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