SIGNATURE 2018 1&2月号
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ナイアガラ・フォールズ 白銀の絶景へ カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州との国境に位置するナイアガラの滝。アフリカのヴィクトリア、南米のイグアスと並ぶ世界屈指の巨大な滝だ。塩湖以外では世界最大級の面積を誇る五大湖のうち、エリー湖、ヒューロン湖、ミシガン湖、スペリオル湖の4つの湖を水源とするナイアガラの滝の水は、ナイアガラ川を下ってオンタリオ湖へ注ぎ、セント・ローレンス川を経由して大西洋に流れ出る。毎分1億5500万リットルもの大量の水が約50メートル下の滝壺へと流れ落ち、爆風のごとく水しぶきを舞い上げる迫力は、人の力など到底及ばない、圧巻の一言に尽きる。 ナイアガラの滝では、そんな自然美をあらゆる角度から楽しめるアクティビティが用意されている。ヘリコプターで上空から眺めたり、滝の裏側を覗いてみたり。あるいは目覚めに客室の窓から、そして食事をしながらと、さまざまなシーンで大瀑布を堪能できる。東部カナダの玄関口であり、同国最大の都市・トロントから車で1時間半ほどの距離感も助けとなり、夏季を中心に世界中から観光客がこぞって訪れる。 そんなナイアガラの滝も、寒さの厳しくなる冬季は違った顔を見せる。それがこの時季にしか見ることができない氷花と氷瀑の壮大な景色だ。ぶつかり合って音を立てながら滝壺に向かう無数の氷の欠片が、太陽に照らされてきらきらと輝き、世にも幻想的な川の流れを演出する。氷はナイアガラの滝を流れ落ち、川幅の狭いところでせき止められて積み重なる。やがて川の表面全体を覆い、滝の上から下までが柱のように凍結してつながる光景は、冬の風物詩とも呼べる。滝の凍結度合いは、その年の気象条滝の水しぶきが周囲の木に着氷し、ガラスのような樹氷がナイアガラの滝をさらに美しく演出する。滝から車で20分ほどのナイアガラ・オン・ザ・レイクは、19世紀の面影を残す町。手作りジャムや生活雑貨、クラフトショップなどの店が軒を並べている。また、周辺に点在するワイナリーではテイスティングや食事も楽しめる。名産品のアイスワインも有名。かけら50
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