く、歌い踊り、笑わせ泣かせ、観る人の心を大きく動かしながら見せるのが、地球ゴージャスが1作品およそ10万人の観客動員数を誇る所以でもある。客演に実力派を迎えるのも、だからこそ。今回も、メインキャストに柚希礼音、西川貴教、新田真剣佑、宮澤佐江・花澤香菜(Wキャスト)と、岸谷・寺脇が認めるエンターテイナーを揃えた。 「高い技術を持った方たちに集まってもらってるから、この人ならここまでやれるだろうと、どんどん書きたくなってまた遅れるんですが(笑)。そういう実力のある人たちが、コメディもやるっていうのが地球ゴージャスで。メインキャスト以外のメンバーも含め、何か月も鍛錬して稽古をして、技術を積み上げて舞台に立つんです」 と、岸谷が言えば、 「その稽古も、僕らが口で『やれ』って言ったことは1回もないんです。本気で芝居に取り組もうと思ってたら自然に練習したくなるよねっていうことを、僕らは自分たちで示しながらやっているんですね」 と寺脇。ダンスやアクションなど、肉体ゆえんゆずきれおんあらたまっけんゆう的には過酷なシーンもふんだんにあるが、「もちろん細胞はどんどん老化してるんでしょうけど、僕は踊りもアクションも、すごくできる五朗ちゃんと違って、若いときからそこそこしかできていなかったので。今やっと肉体が実力に追いついてきて、すごく調子いいんです(笑)」と笑わせる。 とはいえ、つねに新作を生み出し、舞台で動き回るふたりのエネルギーは並大抵ではない。いつまでも闘い続けられる秘訣はどこにあるのだろうか。 「寺ちゃんが言うように、肉体は衰えていくに決まってるんですよね。でも、大きな野望と夢を持つことで、それに反比例する力が生まれると思うんです。たとえば、この地球ゴージャスっていうカンパニーを、今回は12万人を動員しようとしてますけど、ティビティの部分でも、もっといいものを、もっといいものをと、爪立てて壁を登っている。そのことが僕らをいい大人にしてくれてるんじゃないかなと思うんです」 そんな岸谷の答えに対し、いつまでも尖っていたほうがいいのでしょうかと質問を重ねると、寺脇が最後にまさしく大人の大きさを見せた。 「いやいや、さすがにこの歳になればまるくなっていないと(笑)。ただし、若い頃の尖っていた部分を含めてのまるですよね。今ももちろん、一作でも、一瞬でも、つまらなくなったと思われたら観てもらえなくなるから、まだまだ闘っていかなきゃいけないんですけど、そのトゲを含めてまたまるくなっていくというか。そうやってどんどん大きな円になればいいなと思いますね」ヽヽ寺脇康文日程:2018年4月9日(月)~5月22日(火)会場:TBS赤坂ACTシアター作・演出:岸谷五朗出演:柚希礼音 西川貴教新田真剣佑 宮澤佐江・花澤香菜(Wキャスト)岸谷五朗 寺脇康文 他料金:S席 12,000円(全席指定・税込)お申し込みはカンフェティ チケットサービスまでWEB予約 https://dnticket.jp/フリーダイヤル 0120-243-543 (月~金10:00~18:00 土・日・祝日休)※未就学児童のご入場不可。※お申し込みに際しては83ページの注意事項を併せてご確認ください。15万人、20万人にしていきたい。クリエイ13Ticket Information尖った時代を経験してまるくなってきた。まるくなって、それが大きな円になればいいダイワハウスSpecial 地球ゴージャスプロデュース公演 Vol.15 「ZEROTOPIA」
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