SIGNATURE 2018 3月号
37/84

御歳78の髙田賢三さんは、旅一行の誰より率先して、新しいもの、新しい食べ物に触れていた。その知的好奇心とバイタリティに巻き込まれるように、行定監督と中山シェフも、だんだんと熊本について熱く語るようになっていった。肥後五十四万石の実質石高は百万石だったとも言われる。豊かな国ゆえに、ゆったりと優しい人が多く、新し物好きで、カッコつける人も多いのだという。そんな人柄・土地柄に触れ、賢三さんは、「中山君の原点を見た」と語った。誰かをハッピーにしたい時にくまモンは現れるという。旅の終わりの幸福な一瞬だった。39完

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る