SIGNATURE 2018 4月号
17/82
CSignature21ミュージカル『エビータ』オフィシャルサイト evita2018.jp作詞:ティム・ライス作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー演出:ハロルド・プリンス出演:来日カンパニー、ラミン・カリムルー公演日程:2018年7月4日(水)~ 29日(日)※生演奏/英語上演/日本語字幕付き※チケット取り扱い日時は下記、カンフェティ チケット サービスWEB予約にてご確認ください会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)料金(全席指定・税込):【ダイナースクラブ会員特別優待】S席 13,500円(1F18列以内)S席(上記以外)13,500円→12,500円お申し込み カンフェティ チケットサービスWEB予約 https://dnticket.jp/フリーダイヤル 0120-243-543 (月~金10:00~18:00 土・日・祝日休)©Emma Kingston as Eva - Evita International Tour - Photograph by Pat Bromilow-Downing.Ticket Information※やむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。 あらかじめご了承ください。※出演者変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。※未就学児童のご入場不可。 ※お手元にダイナースクラブカードをご用意のうえ、お電話ください。※お申し込みに際しては88ページの詳細をご確認ください。©2017 Evita International Tour Company - Photograph by Pat Bromilow-Downing.ラミン・カリムルーラミン・カリムルー出演決定、奇跡の来日公演! ミュージカル文・伊達なつめ ニューヨークでは、今年『オペラ座の怪人』が初演から30年を迎え、2位以下を大きく引き離してブロードウェイのロングラン記録を更新中だ。この史上最強ミュージカルを生み出したのが、英国のアンドリュー・ロイド=ウェバー(作曲と共同台本)であることは、あまりにも有名。『キャッツ』や『ジーザス・クライスト・スーパースター』など、一度聴いたら忘れられないメロディアスでドラマティックな楽曲で一時代を築いた、ミュージカル界のレジェンド中のレジェンドだ。 そして『オペラ座の怪人』をここまでの大ヒット作に仕上げたもうひとりのキーパーソンが、演出のハロルド・プリンス。演出家およびプロデューサーとして、保守的なブロードウェイにおいては革新的で、それゆえにリスキーな話題作を取り上げ成功させることで、ブロードウェイ・ミュージカルの歴史をつくってきた最重要人物のひとりだ。ロイド=ウェバーとプリンス。この英米二人の偉大な才能が出会って最初にスパークしたのが、『エビータ』(1978年ロンドン、79年ブロードウェイ初演)だった。 そのころのロイド=ウェバーは、『ジーザス・クライスト・スーパースター』(1971年)など、当時はその過激さで賛否両論を巻き起こしていたロンドンの俊英で、その内容と、英国産ミュージカルに対する脅威で、拒絶反応を起こすブロードウェイ関係者が少なくなかった。そこに、数々の社会的問題を内包する上質な異色作を手がけて実績あるプリンスがかかわることで、厚い壁が崩れ始めたのだ。 貧民街の出身で、野心と美貌でアルゼンチン大統領夫人にまで上りつめ、33歳で死去したエヴァ・ペロン(1919~52年)。「エビータ」の愛称で国民に親しまれるエヴァのジェットコースターのような人生を、リリカルな楽曲とスピーディな演出で描いた『エビータ』は、ロンドンはもちろん、ブロードウェイでも大ヒット。米演劇界の権威・トニー賞もやっとロイド=ウェバーを認めて、彼に最優秀ミュージカル作品賞と作曲賞を初めて授与したほか、プリンスの演出賞など全7部門受賞。ブロードウェイを席巻した。 大統領官邸のバルコニーからエヴァが民衆に語りかけるように歌う「アルゼンチンよ、泣かないで」など、名場面に事欠かないこのプリンスのオリジナル版が、初演から40年の時を経て日本で観られることになった。今年70歳の作曲家と90歳の演出家。二人の辿ってきた歴史に、感銘を覚えずにはいられない。olumnText by Natsume DATE『エビータ』3Entertainment国民に絶大な人気を誇ったエヴァ。オリジナル演出版『エビータ』初来日!
元のページ
../index.html#17