SIGNATURE 2018 4月号
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人Chiara MUTIキアラ・ムーティローマ歌劇場の2018年日本公演としてラインナップされた2作品はともに、女性による演出が話題になっている。パリの社交界に生きる娼婦の悲恋が描かれる《椿姫》は、映画監督のソフィア・コッポラがオペラの演出に初挑戦したことで話題を集め、もう一作の、男たちを破滅させる「ファム・ファタール」を描いた《マノン・レスコー》は、指揮者、リッカルド・ムーティの娘、キアラ・ムーティが担当している。ともに偉大な巨匠を父に持ち、マルチタレントな才能を輝かせるふたりの女性。その一人、キアラに演出の醍醐味を訊いた。女優・演出家巨匠ムーティの娘、キアラが描くファム・ファタールの悲劇no.13文・田口道子(オペラ演出家)上:ローマ歌劇場内観 Teatro dell'Opera di Roma ©Silvia Lelli /TOR 下:キアラ・ムーティ ©Abaca /amanaimagesSignatureInterviewText by Michiko TAGUCHI81

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