「生命の樹」をテーマに、創業50周年を迎えたエトロのコレクションショーが開催された。この生命の樹を生み出す種子をグラフィカルに表現したのが、ブランドを象徴するペイズリー。インドに若くして旅した創業者の思いを乗せて、インドのフォークロアに現代的気品とボヘミアンの解釈を加えている。素材やテクニックは、繊細かつ豪奢、ドレス、カフタン、コート、ジャケットと、スペクタクルな作品群に合わせたバッグにもまた、エトロのクラフツマンシップが存分に発揮されていた。 「レインボーバッグ」は昨シーズンからスタートしたバッグコレクションだが、今シーズンはさらに発展して、エトロ独特のプリントや刺繍テクニックを駆使したジュエリーのように優雅な存在感を放っている。縄目を刻印した3本の渋いメタルクロージャーが特徴のバッグ本体に加え、刺繍を施した第二の太いショルダーストラップの凝った作りも秀逸。エトロらしい色使いで、バリエーション豊かに展開されている。形そのものは実用的でシンプル。そこに今回のテーマに沿ったハイエンドなテクニックが、華麗に花開いている。写真・大志摩徹 文・松尾千鶴子What’s new ? FashionETRO創業50周年を誇るハイエンドなバッグ 22奥：H18×W24.5×D14㎝ 321,840円、手前：H18×W24.5×D14㎝ 321,840円（共に税込）お問い合わせエトロ（エトロ ジャパン）電話03-3406-2655細いシンプルなストラップに、 刺繍を施したストラップも加えた「レインボーバッグ」。 奥はペイズリーと花柄のプリント。 ストラップにはハートの刺繍、 フリンジチャームも付けられ、 ボヘミアンな印象に。 手前はバッグ本体とストラップにインドのマハラジャを思わせる金糸刺繍と、スタッズがあしらわれている。Photograph by Toru OSHIMAText by Chizuko MATSUO
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