What’s new ? 「身土不二」という言葉がある。身体と土は、一体の関係であるという意味だ。より噛み砕いて言えば、「人の命と健康は食べ物で支えられ、その食べ物は土で育てられている」ことを示す。青森県上北郡の『東北牧場』から送り出される卵には、この四字熟語「身土不二」が商品名として付けられている。 飼育されている約500羽の鶏の主な飼料となるトウモロコシは、輸入物に頼らず、すべて当牧場内の農地でつくられている。もちろん、農薬や化学肥料、除草剤の類は一切使用しない。安全で安心な飼料だけを食べ、徹底した衛生管理のもと、ストレスのない環境で放し飼いにされた鶏は、別格レベルの卵を産む。白い羽色の「あすなろ卵鶏」が産む「青玉」は、美しい翡翠色の殻と、濃厚でクリーミーな味わいが特徴。茶毛の羽色の「ごとう赤玉鶏」が産む「赤玉」は、深い褐色の殻と、雑味のないまろやかな口当たり。いずれも、あらゆる卵料理に使って豊かな風味を感じ取りたいが、まずは何をさておき、王道の「卵かけごはん」を楽しみたい。実感、身土不二。シンプルにして極上の味が待ち受ける。写真・大志摩徹 文・品川雅彦しんどふじ唯一無二の「身土不二」至福の卵かけごはんを 24お問い合わせ 東北牧場 電話0176-62-9200『東北牧場』の創立は1917年。80年代の半ば頃から、有機農業を開始した。東京・府中市の『ホテル コンチネンタル府中』(電話042-333-7111)の『レストラン東北牧場』では、「身土不二」の青玉・赤玉が、朝食時と夕食時のバイキングで食べ放題。インターネットでも購入可能。青玉10個入り3,240円、赤玉10個入り2,160円(共に税込)Photograph by Toru OSHIMAText by Masahiko SHINAGAWAGourmetTOHOKU BOKUJO
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