写真・大志摩徹 文・松尾千鶴子 ミッドセンチュリーのテキスタイルデザイナー、アレキサンダー・ジラードから想を得た今シーズンのアクリス。作品全体がモダンアートのように鮮やかなエレガンスで彩られていた。このジャケットはカーディガンのようにさらりと羽織れる薄くしなやかなコットンシルクのダブルフェイス、ノースリーブブラウスはシルク。どちらもシンプルに徹している。柄はジラード家のリビングルームのスケッチ。抽象的なパターンを肩や袖や身頃に絶妙に配置して、アートとファッションの融和を図っている。 アレキサンダー・ジラードは1952年、アメリカの家具メーカー、ハーマンミラー社のテキスタイル部門のディレクターに就任。手掛けた仕事は多岐にわたり、60年代後半には伝説のエアライン、ブラニフ航空のトータルデザインを担当。色彩豊かな明るい空間はミュージアムと称され、優れたバランス感覚による快適さで貫かれていた。 ミッドセンチュリーの色彩と現代のエレガンスとの邂逅から生まれた今回、ジラードの作品同様、心地よさは細部にまで行き渡っている。ミッドセンチュリーの爽快なリュクス ジャケット373,680円、ブラウス112,320円、スカート112,320円、バッグ149,040円(すべて税込)お問い合わせアクリス(アクリスジャパン)フリーダイヤル0120-801-922ラウンドネックのリバーシブルジャケットはインナーと完璧に調和。身頃丈は短め、袖は7分、両サイドにポケットも。ベージュ地を表にすればシンプルな着こなしに。カーディガンのようにさらりと羽織れる気軽さがいい。ペンシルスカートの素材はコットンシルクストレッチで、右サイドにファスナーポケット付き。バッグはチェーンを収納してクラッチとして使用も可能。29Photograph by Toru OSHIMAText by Chizuko MATSUOWhat’s new ? SpecialAKRIS
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