SIGNATURE2018年05月号
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らにフランス・パリにも進出し、今や日本を代表する日本料理職人の奥田透氏。彼の新たな舞台が、ここニューヨークに昨年11月にオープンした『OKUDA』である。 ミートパッキングエリアとチェルシーにほど近いロケーションの小体な店構えは、7席のカウンターと個室が一つ。「銀座と同じようにホッとする空間にしたい」という奥田氏の言葉どおり、和服姿の日本人スタッフがたおやかに出迎える。 メニューは季節によって替わるおまかせコース(245ドル)で、日本と同じクオリティと味で供されている。調味料、器などは日本から持ち込んだ。常にぶれない姿勢で、地元の食通たちに日本料理の神髄を伝える。加えてニューヨークならではの食材も興味深い、と使いこなすしなやかさも持ち合わせている。銀座同様、すぐに予約困難になるのは必至。新しい日本料理の名店として、ニューヨーカーに愛されていくことだろう。『銀座座小奥十田』(』(ミ同シ1ュつラ星ン)、2そつし星て)、、『さ銀こてい38PhotoⒸ Tadahiko NAGATAPhotoⒸ Tadahiko NAGATA右上:赤ムツの味噌幽庵焼き。柚子の香りも高い。添えるのは春キャベツ。左上:お椀は海老真薯によもぎ麩、しいたけ。蓋を開けると山椒の香りがふわりと。右下2点:日本酒はニューヨークでも大流行中。『銀座奥田』と変わらぬ清潔感とぬくもりのある店内。左下:奥田透氏。クリーミーなウニやハマグリなど、地元素材も調理法でかなり味が出ると、勉強熱心に取り組む。※料理はおまかせの一例Okuda458 West 17th St., New YorkTel:212-924-0017http://www.okuda.nyc/InformationOkuda誠実に料理と向き合い、客人をもてなす

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