シ公ャ園ンにゼリ挟まゼれ大た通広りと大なチコュンイコルルリード広場。7月14日のパレードを、フランス大統領を筆頭に各国の要人が観覧するのがここ。18世紀末には、ルイ16世とマリー・アントワネットをはじめ王侯貴族が断頭台に上がり、20世紀末には、サッカーW杯で優勝したフランスチームを祝して何万もの人々が集まり、が勝利のスピーチを行うなど、フランスの歴史そのものを見てきた広場だ。 この広場の10番地に立つのが『オテル・ド・クリヨン』。18世紀建造の建物は、ホテルの名前になったクリヨン伯の住居を経て、1909年に豪華ホテルとしてオープン。昨年7月、4年間の改装を経て新たな姿をパリジャンの前に見せた。18世紀のクラシックな美しさを残しつつも、21世紀らしいコンテンポラリーで機能的な美しさも兼ね備えた新たな内装が秀逸。美術館を散策する感覚で生まれ変わった『オテル・ド・クリヨン』を訪ねよう。 大理石が床と壁を覆う豪奢な内装が有名だったダイニング『レ・ザンバサドゥール』。落ち着いた色合いの絨毯を敷き、シャンデリアにチェーンをまとわせるなど、新旧のエスプリが見事に融合したバーに生まれ変わった。ホテルのゲストだけでなくパリジャンの利用も多く、今もっともホットなパリのバーの一つとして、夜ごと賑わう。 花にあふれたラウンジ『ジャルダン・ディヴェール』では、フラワーアート37新設のプールとスパスペース。壁、鏡、テーブル、タイル、すべてのデコレーションがアーティストやインテリアチームによって手がけられ、唯一無二の美しさがディテールに宿る。21世紀初頭には大統領選を制した候補
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