遠い未来へ思いつなぐ複雑時計の叙事詩What’s new ? 写真・大志摩徹 文・大川邦之 ネイビーブルーの基調色を背景に、3時位置に日付、9時位置に曜日、えた6時位置のムーンフェイズが整然と配置された文字盤の上を、細身のリーフ型時分針が時をおこしながら回転する。流れるようなラインのラグを従えた直径40ミリのケースは、絶妙なバランスでエレガントなプロポーションを見せる。モンブランのハイコンプリケーション、今春のSIHH発表のパーペチュアルカレンダーだ。 濃密な時計技術の結晶が燦然と輝く。万年筆、高級文具の名門ブランド、モンブランが周到な準備をもって時計界に登場したのは1997年のこと。その後、クロノグラフ・ムーブメントの名工房・ミネルバを傘下に収めて自社製ムーブメントを開発、ユニークで優れたモデルを続々と発表し、瞠目の躍進を続けている。 ご紹介モデル、充分にゼンマイを巻き上げた状態なら永久カレンダー機能は100年間手動調整が無用。3世代の継承が充分可能だ。ドイツのDNAを宿しスイスウォッチとして開花、ガイスト(生命力)とグナーデ(恩寵)を宿すロマンある名機だ。 自動巻き、SSケース、径40㎜、パワーリザーブ約42時間、3気圧防水。風防とシースルーケースバックはサファイアクリスタル、ストラップは自慢の自社工房製ブルーアリゲーター。1,620,000円(税込)お問い合わせモンブラン コンタクトセンターフリーダイヤル0120-39-4810モンブラン ウォッチ コレクション2018、「モンブラン ヘリテイジ クロノメトリー パーペチュアルカレンダー サファイア」。月表示内側の目盛りは閏年関連情報、ムーンフェイズ上縁には月齢の日数表示が。2512時位置に月、それに月齢表示を携Watch & JewelryMONTBLANCPhotograph by Toru OSHIMAText by Kuniyuki OKAWA
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