SIGNATURE 2018 7月号
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いまや世界中で味わえるようになった日本酒。スシやテンプラと同じように「SAKE=サケ」という〝和〞の輸出品は、少なからず市民権を得つつあるように見える。ワインやほかの醸造酒にはない味わいと多様性に魅了され、日本酒の造りを学ぼうと訪日する外国人も多い。やがてその意気込みは、自国で醸すという野望に育ってゆく。海の向こうの見知らぬ土地で醸される「SAKE」。クラフト・ビアならぬクラフト・サケは、年々その品質を向上させ、その熱意と探究心によって、気候やテロワールの違いを超え、独自の醸造文化を花開かせようとしている。Photographs byText by写真・栗林成城、ルドヴィック・マイサン、峯岸進治、ナカムラゴウ、富岡秀次文・安藤久美子、中村千晶、小川佳世子、勅使河原加奈子、浦江由美子29ニューヨークのトレンドの発信地ブルックリン。その中心の複合ビル群「インダストリー・シティ」の一室で醸されるクラフト・サケ「BROOKLYN KURA」。現在は純米吟醸生原酒が主で、酒蔵のタップルーム(試飲ができるバーエリア)で味わうことができる。写真・ナカムラゴウSpecial FeatureShigeki KURIBAYASHI, Ludovic MAISANT,Shinji MINEGISHI, Go NAKAMURA& Shu TOMIOKAKumiko ANDOH,Chiaki NAKAMURA, Kayoko OGAWA,Kanako TESHIGAWARA& Yumiko URAE “Japanese” Sake; On a Worldwide Voyage

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