SIGNATURE 2018 10月号
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デザインのベースとなるのは、同社初の自動巻きムーブメント搭載モデルとして1956年に製作された「リファレンス6073」。このモデルの外見的特徴だった、ブランドアイコンである「マルタ十字」を分割・再構築したラグデザインを継承しつつ、頑強なステンレススティールケースも採用することで、シーンやファッションを問わずに使える時計に仕上げている。 端的に言うと、「こなれた価格」と「使いやすいクラシックデザイン」を組み合わせたドレッシーな〝デイリーウォッチ〞が誕生したのだ。 現在のラインナップは3種類。グループムーブメントを搭載することで、ステンレススティールモデルであれば100万円台前半というプライスを実現した「フィフティーシックス・オートマティック」。機能的なデイデイト機構をモダンにまとめた「フィフティーシックス・デイ/デイト」。そして、約122年に1日分しか誤差が生じない高精度ムーンフェイズ機構も加わる「フィフティーシックス・コンプリートカレンダー」と、シンプル系から機能系までバランスよくそろっている。時計愛好家にとってヴァシュロン・コンスタンタンは、「いつかは手に入れたい存在」である。しかしこなれた価格と幅広いスタイルに合わせることができるデザイン力を兼ね備えた「フィフティーシックス」の登場は、〝雲上ブランド〞への憧れを、現実へと近づけてくれるだろう。フィフティーシックス・コンプリートカレンダー12時位置の小窓で月と曜日を表示し、日付は針式。6時位置には月の満ち欠けを正確に示す高精度ムーンフェイズを搭載する“完璧”なカレンダーウォッチ。ダイヤルは2種類の仕上げを使い分けており、眺めているだけで楽しい。右:自動巻き、18KPGケース、径40㎜、パワーリザーブ約40時間、3気圧防水、4,222,800円、左:自動巻き、SSケース、径40㎜、パワーリザーブ約40時間、3気圧防水、2,700,000円(共に税込、9月発売予定)お問い合わせ ヴァシュロン・コンスタンタン フリーダイヤル0120-63-1755フィフティーシックス・デイ/デイト曜日と日付を針で表示するカレンダーを搭載。表示を左右に並べることで、端正な顔をつくった。6時位置に入るのはゼンマイの残量を示すパワーリザーブ表示。マルタ十字を分割し、再構築したラグは、特に斜面の仕上げが美しい。自社ムーブメントであり、高精度と品質の証しであるジュネーブシールを取得したCal.2475 SC/2を搭載。自動巻き、SSケース、径40㎜、パワーリザーブ約40時間、3気圧防水、2,052,000円(税込、9月発売予定)フィフティーシックス・オートマティックヴァシュロン・コンスタンタンも属するラグジュアリー・コングロマリット「リシュモン」が製造したグループムーブメントを採用。シンプルな“中三針モデル”ではあるが、クラシカルなバトン針やボックス型の風防ガラスなど、見どころは多い。右:自動巻き、18KPGケース、径40㎜、パワーリザーブ約48時間、3気圧防水、2,300,400円、左:自動巻き、SSケース、径40㎜、パワーリザーブ約48時間、3気圧防水、1,382,400円(共に税込、9月発売予定)  Fiftysix complete calendar49

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