What’s new ? SpecialAKRISPhotograph by Toru OSHIMAText by Chizuko MATSUO29コート950,400円、セーター163,080円、バッグ（H15×W25×D6.5㎝）299,160円、ストラップ109,080円（すべて税込）お問い合わせアクリス（アクリスジャパン）フリーダイヤル0120-801-922渋く深いグレーのコートは、原色にもパステルカラーにもフレキシブルに似合ってくれる。インのカシミアセーターは大理石模様をトランスペアレントなチュールで表現。バッグはクラッチにも、付属のチェーンストラップでショルダーにもなるタイプ。ここでは別売りファーストラップを付けている。 グスタフ・クリムトやエゴン・シーレが活躍した、20世紀初頭のウィーンをコレクションのテーマに掲げた今季のアクリス。当時のウィーンでは、文学、建築、音楽、哲学、デザインと、あらゆる分野でモダニズムが発祥、女性の意識も大きく変わった。1918年、オーストリアでは女性が参政権や大学教育を受ける権利を獲得。内面も外見も、モダンでスマートな女性たちが誕生した。 ランウェイでは、当時の絵画や建築物から引用した色彩やエレメントを取り入れ、ブルーを筆頭に、グリーン、ゴールド、レッドへ、そして後半のモノトーンへと続いていく。これは、後半で登場したリバーシブルのカーリーラムのコート。素材はメリノ種の子羊・メリニーロと呼ばれるもので、その特徴は軽くて柔らか。毛足のカールによって密度が増し、保温性にも優れている。シルエットはほっそりとボクシー、襟はノッチドラペル、フロントは小さなスナップで閉じられ、コートを開けても目立たない。ミニマルなデザインは、上質素材に与えられた特権。秋冬シーズンのコーディネートを自由に解放してくれる。写真・大志摩 徹 文・松尾千鶴子スマートな着心地を実感上質ムートンコート
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