SIGNATURE 2018 11月号
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南部のバスタック(Bastak)から移り住んできた人々の地区だったという。それだけに、ペルシャ建築の影響が色濃い。断 壁熱は効、果石が・高砂い・も石の膏をを用混いぜ、た装も飾のもでシンプル。建物には、採風塔と呼ばれる、ずんぐりとした煙突のようなものがついているが、これは、室内に涼しい空気を呼び込むための「自然のエアコン」装置。上から入ってくる涼風が室内を駆け抜ける仕組みになっている。家屋の中心である「マジリス」と呼ばれる中庭には木々が植えられ、井戸などの貯水施設がある。ど こ擁すうるしアたル邸・宅フをァ大ヒ小デ合ィわ歴せ史て地20区棟はほ、1990年代から修築工事が行われ、現在では、邸宅はブティックホテル、カフェ、ギャラリーなどに生まれ変わっている。ザ ダにウ辟ン易タしウたンらの、エ木ク造ス船ト「アラヴブァラガ」ンに乗って、運河を渡って、オールド・ドバイへ。そして、かつて栄華を極めたスークの数々をそぞろ歩き、アル・ファヒディ地区の路地の迷宮に迷いこみ、ドバイの記憶を探してみよう。バードギール新奇な豪奢ドバイ博(2020年)を控えて突き進む都市の都心部。インスタ映えスポットとして観光客で賑わう、世界最大の額縁『ドバイフレーム』。地上150メートルの高さから、砂丘や海まで、ドバイの都市を一望できる。この都市の行く先に思いを馳せるのに最適な場所のひとつ。アル・ファヒディ歴史地区の一角。奥には真っ白なドームが美しい『ディワンモスク』のミナレットが見える。その手前には、小さな採風塔を擁した邸宅が。エミラティ独自の文化を体験できる施設SMCCU(37頁参照)もこのすぐ近くに。35

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