し 国た境小まさでなわ港ず町・か20コリキウロ。ー地ル中を海照にら面しつける乾いた陽光は容赦なく、すでにスペインの空気を感じさせる。色とりどりの建物は、船の修理で余ったペンキで塗装したもの。20世紀初頭まで、コリウールはカタクチイワシの水揚げと、背後の山から造るワインで生計を立てる素朴な田舎町だった。た 1画9家0ア5ン年リ5・マ月テ、こィのス町はに、即立座ちに寄虜っとなる。ベルギーに近い北フランスの穀倉地帯で生まれ育ったマティスにとって、抜けるような青空と強い陽光は、長年の憧れだった。れ 港まので前セにザアンパヌーやトゴをー借ギりャてンかならど、、そ後期印象派の影響を強く受けていたマティスの画風は一変する。厳格だった性格が開放的になり、自分の心情を素直に吐露するようになったのだ。絵の具をチューブから直接キャンバスに載せ、時には筆も使わず指でなぞる。教会を黄色や緑色に塗り、すべてを色で埋めずに余白を残す。当時の常識では考えられない画法である。結果として、この時に残した作品がフォービズムの始まりとなった。マティスがこの港町に滞在したのはわずか4か月。しかし、美術史に残した影響は計り知れない。船 漁の業入がれ近る代隣化町さにれ移、っイてワしシま漁っはた大。型しかし、きらめく陽光も鮮やかな町並みも当時から変わらず、世界中から移住するアーティストが後を絶たない。とりこ知られざるフレンチ・カタロニアText by Yukiko KUMATAPhotographs by Shiro MURAMATSUIn association withTourisme Pyrénées-Orientales &Conseil Interprofessionnel des Vins du RoussillonCollioureFascinating SceneryCuisinein French Catalonia&52マティスが繰り返し描いたノートルダム・デサンジュ教会(17世紀)。その代表作が「コリウール」(東京・ブリヂストン美術館蔵)。フォービズムは、この風景から始まった。コリウール画家たちが愛した港町
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