められ、ワインは琥珀色から褐色へと熟成の長さによって変化していく。岸 一から方生、まスれペるイAンO国C境「近バくニのュ地ル中ス海」は沿、赤の生産が主流。ピレネー山脈の裾野が海岸線近くまで張り出しているため、波打ち際からピレネーの山腹まで、畑の標高差は約1000メートルと大きい。このため、ブドウは段々畑で栽培されているが、機械化が難しく、いまでも19世紀とほぼ変わらない手作業が続けられている。は 甘フ口ォワアイグンラ、はデ食ザ前ー酒トとにし供てさ、あれるるいことが一般的。特にバニュルスはチョコレートに最も合うワインとして日本でも人気が高いが、地元ではジビエなど味の強い肉料理にも負けないワインとしてメイン料理に登場することもある。*AOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)=フランスの原産地呼称統制。農産物を対象とした政府の品質認証で、認可されるには厳しい規定がある。照りつける太陽と吹き抜ける潮風。独自のテロワールが育むワイン。バニュルス[ Banyuls ]55発酵途中のワインにアルコールを添加する技術は、カタルーニャ人の医師アルナウ・ダ・ヴィラノヴァが発明した。通常のワインと同様に空気と接触させずに熟成させたのが「バニュルス・ブラン」(白)と「リマージュ」(赤)で、ともにフレッシュな果実のアロマが特徴。かたやタンクや樽の中で蒸発によって目減りしたワインを補充せずに熟成した「アンブレ」(白)、「グランクリュ」(赤・白)、「トラディッショネル」「オール・ダージ」「ランシオ」(すべて赤・白)は、複雑なブーケを放つ。同じ産地でも辛口に仕上げたワインはAOC「コリウール」となる。山から海に落ち込むような急斜面が特徴のコート・ヴェルメイユのブドウ畑。段々畑の石垣は畑の中から出てきた石をそのまま利用し、総延長距離は1000キロにもおよぶ。
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