SIGNATURE 2018 11月号
46/76

トラン・ジョーヌ(黄色い列車)の愛称で知られる風光明媚な山岳路線。ヴィルフランシュ=ド===ド=着し、一般鉄道としてはヨーロッパで最も標高が高い(約1600メートル)。天気がよければ屋根のない車輛から360度の視界を楽しめる。コンフランを発壁 ルのーよシうョにン堂々地と方聳でえは、立どつこピにレいネてーもの山並みを望むことができる。目の前の山の向こう側に違う統治の国が広がっているのは、日本人にとって少し不思議な気がするが、逆に考えれば、近いがゆえに数世紀にわたってフランスとスペインが激しく領土争いを繰り広げてきたのにも納得がいく。西 ペにル車ピをニ小ャ一ン時か間ら走ピらレせネるーと山、麓突へ然と、堅牢な要塞が現れる。中世の町、ヴィルフランシュもとはピレネーを挟んだ現フランスとスペインに跨るサルダーニャ伯領だったが、1659年のピレネー条約で、山脈の北側だけフランスに分割された。町の要塞化を進めたのは、さらなる領土拡大を図った、時の国王ルイ14世。ほ ヴどィ西ルにフ進ラんンだシモュンからさらに30キロに建築されたフランス最南端の軍事最前線。フランス革命で本来の要塞としての役割は終えたが、1936年のスペイン内戦時にはスペイン側から、第二次世界大戦中はフランス側からこの地に難民が押し寄せるなど、20世紀に入っても両国の歴史に翻弄されてきた。と そもん「ヴなォキーナバ臭ンいの話防も衛今施は設昔。群両」と要し塞て2008年にユネスコの世界遺産に登録され、いまや風光明媚な観光地に生まれ変わっている。特にヴィルフランシュは、〝フランスでもっとも美しい村〞のひとつとして、またピレネーコンフランだ。もとルイも、同時期Les PyrénéesFascinating Scenery & Cuisine in French Catalonia58ピレネーうるわしきフレンチ・ピレネー

元のページ  ../index.html#46

このブックを見る