サーの群舞で汽車を表現したのだ。「私はあくまでも振り付けの力でアンナを死なせたかった。結果的にこのシーンは、一番心理描写の強い場面になったと思います」と語るラストシーンは必見だ。 この《アンナ・カレーニナ》をはじめ、エイフマンは自身の作品を何度も改訂し、新たな作品に作り替えている。「バレエは古くなっていくもので、時代も変われば、技術もダンサーも、私自身も変わりますから。私が現役の間は観衆につねに新しい、新鮮な息吹を感じてもらいたい。なにより私自身が自分の古いバレエを見る気にはならないので」と笑う。 再来日に向けて、エイフマンは「私たちはつねに進化し、新しいものを追い求めてきました。20年前とはまったく違うバレエ団として日本を訪れます。日本の皆様には〝エイフマン・バレエ〞ならではの、まったく新しいスタイルのバレエをお目にかけることができるでしょう」と期待を持たせる。 世界が賛辞を送るエイフマンの芸術。ぜひとも目にしたい。ロシアの伝統的なバレエと、世界のモダンバレエが融合し、人間の抱く感情や心理、エネルギーなどすべてが込められたもの、それが 〝エイフマン・バレエ〞なのですボリス・エイフマンno.88Boris Eifmanボリス・エイフマン|1946年、ロシア・ルプツォフスク生まれ。72年、レニングラード音楽院バレエマスター科の卒業制作「ガイーヌ」で振付家としてデビュー。名門 ワガノワ・バレエ学校やキーロフ劇場バレエ(現・マリインスキー劇場バレエ)への創作を経て、77年、エイフマン・バレエの前身、レニングラード・ノーヴィ・バレエを設立。ダイナミックでアクロバティックな独特の舞踊言語と、登場人物の心理を深く掘り下げる手法は「哲学劇」「心理劇」とも評され、文学作品を新解釈した作品や芸術家にスポットをあてた作品など数々のヒット作を発表し、世界各地でセンセーションを巻き起こす。 www.eifmanballet.ru/en/芸術監督・振付:ボリス・エイフマン出演:エイフマン・バレエ from サンクトペテルブルク東京公演日程《ロダン~魂を捧げた幻想》2019年7月18日(木)19:00開演 19日(金)19:00開演《アンナ・カレーニナ》2019年7月20日(土)17:00開演 21日(日)14:00開演会場:東京文化会館(東京・上野公園)※2演目各2公演、各演目とも全2幕/ 休憩1回/上演時間約2時間【ダイナースクラブ会員特別優待】*会員特別価格(全席指定・税込) S席13,000円(定価16,000円)*プレイガイド先行販売:2018年11月26日*良席保証(1階10列目以内)*プログラム付きお申し込み ダイナースクラブ チケットサービスWEB予約 https://dnticket.jp/フリーダイヤル 0120-243-543 (月~金10:00~18:00 土・日・祝休)※やむを得ない事情により 出演者が変更になる場合があります。 あらかじめご了承ください。※出演者変更にともなうチケットの払い戻し、 公演日・券種の変更はお受けできません。 ※未就学児童のご入場不可。 ※お手元にダイナースクラブカードをご用意のうえ、 お電話ください。※お申し込みに際しては 100ページの詳細をご確認ください。《アンナ・カレーニナ》トルストイ原作。チャイコフスキーの美しくも切ない旋律にのせ、貴夫人が破滅的な運命に身を投じていく様を描いた悲劇。© 2005‒2018 St. Petersburg Eifman Ballet15SignatureInterviewTicket Information人エイフマン・バレエ 日本公演2019
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